2つの新連載がともに楽しみ/今週のモーニング(3/3:14号)

鬼灯の冷徹」(江口夏実)、巻頭カラーで新連載スタート。毎週この話が読めるのは楽しみだが、20ページの長編は長過ぎる。短いページでピリッとわざびを効かせたような存在の方が末永く楽しめるような気がするんだが……

宇宙兄弟」(小山宙哉)、ムッタはバトラー室長にバーティカルクライムロールを見せつける。さて、それは吉と出るか凶と出るか。バチラーは何もムッタに意地悪をしているわけではないようだから。

天才柳沢教授の生活」(山下和美)、相変わらず話の作り方がうまい。名人芸である。絵がもう少しうまいということがないのだが……はさておき、今回主人公の女3人、柳沢教授としては生理的嫌悪感を抱かないのだろうか、不思議である。僕だったら興味を持たず、距離を置く。一方、女性にありがちなこうした話し方をする人に対し、作者の視線は辛辣であるように感じるが、作者自身の性格はどうなのであろうかちょっと興味がある。

「私は人間じゃない」(北浦和人)、新人の6週連続連載。超能力?(霊能力?)を持つ探偵の物語。初めて聞く作家だが、調べてみると、2009年4月のMANGA OPENで「亜人たちの旅」という作品がかわぐちかいじ賞を受賞している。この作品はネットで読めるが、かなり面白かった。本作品にも期待。

「老人賭博」(松尾スズキすぎむらしんいち)、クイズの問題、よくできている。誰が作ったんだろう。

特上カバチ!」(田島隆東風孝広)、本シリーズはあと一回で完結とのこと。ペットを轢いて死なせてしまった上に謝罪もしないイヤなオッサンはキャンと言わされたみたいでよかったが、肝心のアパートでペットを飼う件はどうオチをつけるつもりなんだろう。いきなりペットを処分するか、アパートを出て行けと言われて困る気持ちもわかるが、そもそもペット禁止のアパートだったわけで、ペットを認める方向になってほしくない、と僕は思っている。

なごみさん」(宮本福助)、少々異常だった味覚が正常になったら、味が評判になり、気付いたら全国500店舗の極道コーヒーグループの総帥に。と思ったらまた頭を打って味覚が異常に。次回、最終回。意外に続かなかったな。

OL進化論」今週はお休み。珍しい。「ピアノの森」、16号から連載再開らしい。

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