白土三平逝去

2021年10月8日、漫画家の白土三平が誤えん性肺炎のため逝去。89歳。小学館のサイトにて発表された。

子供の頃「サスケ」のアニメは断片的に見た覚えがある。影分身は無理だが微塵がくれは(道具さえあれば)できそうな気がした。白土三平の作品そのものは、目にはしていたのだろうが、ちゃんと読んだことはない。

喜国雅彦が、「歴史を本当に動かしたのは庶民である、白土三平の漫画には庶民が描かれている、だから時代がリアルに浮かび上がってくる」「白土三平の視点は、あくまで(虐げられてきた)庶民にあった」というようなことを述べていたと思う。

のちに歴史を少し真面目に勉強した時に、信長がどうしたとか龍馬がこうしたとかいうのはきっかけに過ぎず、その時代を構成していた圧倒的多数である庶民がどう暮らしていたかを理解しなければ、その時代を理解したことにはならない、としみじみ感じ、白土三平は正しかった、と思った。といいつつ、白土三平の作品はいまだに読んだことはないのだが。