観光客慣れした猫(草津温泉 3 of 3)

ホテルの裏手に「ベルツの森」という森林がある。これはドイツの医師エルヴィン・フォン・ベルツが明治時代に……という話は、調べて書けば勉強になるのだろうが、面倒なのでやめる。朝7時から、ガイド付きの散歩があるので参加した。ちょっとした山歩きなので、ガイドがないと迷うかも。ガイドさんは話の面白い人だったが、何の話をしても、オチは(有料の)イベント紹介になってしまうところに世知辛さを感じる。1時間15分くらいの長めの散歩。

朝食はおいしいが、バイキングは目移りがしてつい食べ過ぎてしまう。部屋を片付けてチェックアウト、いったん荷物を預けて再び湯畑へ。ここで昼食を取るつもりだったが、朝食を食べ過ぎてたいしてお腹がすいていないため、昼食は抜くことに。土産物を物色するが、ピンとくるものがない。

昨日見かけた猫が今日もいた。この猫は、誰かの飼い猫なのか、ここら一帯を縄張りとする野良なのかわからないが、大勢の観光客が行きかう道端で威風堂々と寝ている。通りすがりの人が写真に撮ったり撫でさすったりするのだが、嫌がるわけでもなく、といって気持ちよさげにするでもなく、勝手にやれとばかりに無反応。時折り、寝返りを打ったりのびをしたりするが、目の前に集う人間は全く目に入っていない様子。観光客慣れしているということなのかも知れないが、大物だ。


カメラを近づけても知らん顔。


触っても無反応。

帰りのバスを待つためにホテルへ戻る。途端、雨が降り出した。しかもみるみるうちに激しくなり、あっという間に豪雨となる。八丈島へ行った時はまだ梅雨が明ける前だから仕方ないと思ったが、今回は正直なところあまり天候には恵まれなかった(プールがあるので水着を持参したが、涼しくて入る気にならなかったほど)。いや、ホテルに戻ってから降り出したのだから、恵まれたというべきか。

ホテルのフロントの前は個人の自家用車であふれ、バスが入ってこられない。規程の駐車場に停めると荷物を下ろしている間にずぶ濡れになってしまうため、わずかでも建物に近いところに停めたいのであろう気持ちはわかるが、マナーを守らないと結局全員が困るだけだ。こういう時に人間の本性が出るよな。

帰りは都心近くなるにつれて渋滞がひどくなり、予定到着時間を1時間以上もオーバー。乗っている方も狭い座席に6時間も押し込められて大変だったが、運転手さんもつらかったのではないか。これで事故でも起こしたら、原因は運転手の過剰業務……とか言われるのかな、とチラと頭をかすめた。幸い、事故には遭わずに帰ってこれた。

いつものことだが、終わってみればあっという間だ。

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あのガイドさんが書いているのかな……?