岡田監督の辞任は早い

タイガースの岡田彰布監督が辞意を表明した。最大13ゲーム差を逆転され、優勝を逸した責任を取る、ということらしい。

監督在任5年で優勝は一回(2005年)だが、2004年以外は毎年優勝争いに加わっており、もしかしたら歴代タイガースの監督の中で、初めてチームを常勝軍団に仕立てた監督なのかも知れない。実際、選手を信頼してあまり打順やポジションを変えないやり方が、選手の自覚と成長を促してきたと考えられる。一方、調子が落ちても選手の奮起を待つのみで、なんら有効な手を打たない(打てない)ともいえる。

今年も、オリンピックまでは快調に勝ち星を重ねたものの、オリンピック後失速したチームを立て直すことなく、最後まで手をこまねいていた(ように見えた)。監督としては悪くないと思うが、このような事態になったら辞任もひとつの道であろう。

納得がいかないのは、なぜこの時期に、ということだ。一昨年までであれば、なるほどチームの順位が決まった段階での辞意もわかる。が、今年はクライマックスシリーズがある。ファンにとってもチームにとっても、まずはシーズンの雪辱を果たして日本シリーズに出場すること、そして初の日本一を奪取することが最大の目標のはずであり、自らの去就はそれまで封印すべきではないのか。

来期のことを考えるなら早い方がよく、人気球団ゆえに誰かにもらせばすぐに伝わってしまうというところもあるのかも知れないが、もう少し考えてもらいたいもの。僕は特にタイガースファンというわけではないが、日本シリーズにはタイガースに出てきてほしかった*1ので、このニュースはショックだった。

*1:パはライオンズが順当に選手権を得るだろう。日本シリーズではタイガースに圧勝し、1985年の雪辱を果たしてほしい、と願っていた。