12日、ベイスターズ vs スワローズ、タイガース vs ドラゴンズの試合が行なわれた。これでセ・リーグは全日程が終了。
ベイスターズの村田は46号を放ち、前日45号を打ったラミレスに再び差をつけて単独キングに輝く。オリンピックがあってのこの数字は素晴らしい。また、同じくベイスターズの内川は500打数189安打で.378。首位打者に加えて、安打、最高出塁率(.416)の三冠を獲得した。その上、この打率は歴代でも7位であるだけでなく、右打者の最高打率だ(これまでは1999年のベイスターズのローズで.3685)。
とはいえ、この日の内川は休み。試合は3-4の1点差で負けたが、首位打者の内川が出場していれば、結果は変わったかも知れない。打率の下がることを恐れたのかも知れないが、仮に4-0でも首位打者はゆるぎない。最終戦に詰めかけた観客のためにも、出場すべきだったのではないか。八百長といえば相撲ばかりが話題になるが、こうした「八百長」にはもっと文句をいうべきだ。
しかし、村田、内川というすぐれた打者が二人もいても、チームはダントツの最下位。そういうものなのかも知れないが、もう少しなんとかならなかったのかとも思う。まあ、昨年、打率の1位・2位を占めた青木・ラミレスのスワローズも最下位だった。そういうものか。
最多打点はラミレス(125、2年連続3度目)、最多勝はグライシンガー(17勝、2年連続2度目)、最多セーブはクルーン(41、初受賞)。ジャイアンツの優勝の原動力となった三人だが、三人とも移籍一年目。高橋由伸や上原浩治の成績はメタメタ。ジャイアンツファンはこのような優勝でも嬉しいのだろうか?
歴代シーズン打率10傑(2リーグ制以降)
1 | ランディ・バース | タイガース | .389 | 1986 |
2 | イチロー | ブルーウエーブス | .387 | 2000 |
3 | イチロー | ブルーウエーブス | .385 | 1994 |
4 | 張本 勲 | フライヤーズ | .3834 | 1970 |
5 | 大下 弘 | フライヤーズ | .3831 | 1951 |
6 | ウォーレン・クロマティ | ジャイアンツ | .3781 | 1989 |
7 | 内川 聖一 | ベイスターズ | .3780 | 2008 |
8 | 川上 哲治 | ジャイアンツ | .377 | 1951 |
9 | ジャック・ブルーム | バファローズ | .374 | 1962 |
10 | 谷沢 健一 | ドラゴンズ | .3694 | 1980 |
次点 | ロバート・ローズ | ベイスターズ | .3685 | 1999 |