クライマックス ファイターズ快勝

パ・リーグクライマックスシリーズが始まった。

ダルビッシュが実力を発揮して1失点完投。ファイターズが先取した。

バファローズの先頭打者・坂口がセーフティバンドを2回試みて2回とも成功するなど、今年のバファローズは一味違うな、と思わせたが、あとが続かない。ファイターズはヒット数はバファローズより少なかったが勝負強さを発揮し、効率よく得点に結びつけた。

しかし、バファローズの先発は近藤一樹か……。

今年のバファローズのエースは小松。15勝3敗で最後まで岩隈と勝率のタイトルを争った。防御率は2.51でリーグ3位(1位、2位とは差があるけど)。しかし、ダルビッシュには敵わないとみて、ずらしたのだろう。近藤は、シーズン終盤は良かったが、10勝7敗、3.44(リーグ10位)。なお同僚の山本は10勝6敗、3.38(リーグ8位)。

ペナントレースなら、相手のエースとの戦いを避け、勝率をあげるのも作戦のひとつだろうが、クライマックスシリーズの第一ステージは2勝で決まる。ダルビッシュに勝ちを譲ってしまえば、緒戦に勝って勢いに乗る相手に2連勝するしかないわけで、これはやはり作戦ミスではなかったか。先発が小松じゃない、と聞いた時点で、相手チームは「ああ、敵さん、勝つ気がないんだな」と飲んでかかっただろうし、味方は「ああ、監督は今日は勝つ気がないんだな」と意気消沈してしまったのではないか。