いよいよプロ野球がスタートした。近年は球場へ行くことはもちろん、テレビ等で試合中継を見ることもなくなり、スポーツニュースでハイライトをチラリと見るか翌日の新聞で結果を追うくらいで、とても野球ファンとはいえないが、それでもシーズンが始まるとわくわくする。東日本大震災のような災害時にスポーツがなにができるか、というような形而上学的な話題もあったが、やはりできることはあると思う。
今年は優勝してほしいと思っている東北楽天ゴールデンイーグルス。12日の開幕戦は、千葉ロッテマリーンズに対し、岩隈が8回1/3を投げて自責点3で初勝利。結果は6-4だから圧勝とはいえないが、7回の嶋の3ランが効いた。9回に2/3を投げたスパイアーが初セーブ。13日は先発ラズナーで5-1で快勝。山崎の技ありの3ランが効いた。14日は2-5で負けてしまったけど、最初の3連戦を2-1で乗り切り好スタートを切った。ただ、開幕投手を狙うと公言していた田中がここまで投げていないのが気になる。まさか怪我でもしたのか？
15日、甲子園球場で主催者開幕。ここで田中が先発した。なるほどホーム開幕でということか、甲子園だしな。田中はオリックス・バファローズを相手に堂々の完投、自責点2で初勝利。イーグルスは4試合を終わって3勝1敗、勝率7割5分でパ・リーグ首位だ。
芸人とかが被災地を訪れ、「元気をあげたい」などと上から目線で語る人がいて時々嫌な感じになるが、田中は「避難所の人から強い気持ちをもらった」という。心構えが違うのだ。お立ち台での「東北の皆さん、やりました！」は名言として長く残したい。
