新刊「涙のドロップス」を買ってきたら、解説に「もう新作が読めないのが残念」みたいなことが書いてあって、ナニを言っているのだこの人は? と確認したら、昨年9月3日に亡くなられていた。
- 作家・永井するみ先生逝去(東京創元社、2010/09/06)
- 作家の永井するみさん死去 九州さが大衆文学賞大賞(佐賀新聞、2010/09/07)
知らなかった。永井するみといえば、文庫で新刊が出たら必ず買うと決めている数少ない作家のひとりである。どの作品も水準以上だが、長らく、デビュー作の「枯れ蔵」が最高傑作だと思っていた。が、「グラデーション」を読んだ時に、作家としての階段を二段も三段も昇ったような気がして、今後が楽しみだと本当に思っていたのだ。49歳。まだ若い。
新聞社のサイトなどは長期に記事をアップしないが、それにしても今検索しても、死因すらわからないのがもどかしい。もっとも、小説家や漫画家が亡くなられても死因を公開しないケースが少なくないようだ。病気なら隠す必要はないから、自殺か何かだったのかと勘繰ってしまう。*1
文庫化されていない本は「涙のドロップス」の他に6冊……。それの文庫化をせめて楽しみに待とう。
- 作者: 永井するみ
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2008/07
- メディア: 文庫
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- 作者: 永井するみ
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/05/11
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