白鵬の連勝が止まった

14日から九州場所が始まった。今場所も白鵬を脅かしそうな力士はいないし、もしまた全勝優勝でもしたら、77連勝、年間87勝……などと考えたが、そこまで甘くはなかった。二日目、稀勢の里に不覚を取り、連勝は63でストップした。

記録は残念だったが、これで良かったような気もする。双葉山は相撲の神様。モンゴル人の白鵬がその記録を塗り替えることを快く思っていない人があれこれ言いだす前に止まったことで、白鵬も必要以上に傷つかずに済んだのではないか。時代が違い、年6場所の現代の方が連勝は難しい。数字は数字。力は白鵬が上だという人も多いだろう。

双葉山の連勝を止めた力士は、その後、横綱になったそうだ。稀勢の里は前頭一枚目。24歳。白鵬を破ったことで自信を持ち、そのまま出世してくれれば、この一敗も価値があることになる。