日本シリーズ、セはドラゴンズ

セ・リーグのクライマックス・シリーズ第二ステージ、ドラゴンズvsジャイアンツは3勝1敗(アドバンテージを含めて4勝1敗)でドラゴンズが勝ち、日本シリーズ出場を決めた。第3戦で負けてジャイアンツがちょっと息を吹き返しかけたけど、これは山本昌に投げさせるためだったと考えればよい。翌日は山本昌が先発、勝ち星はあげられなかったけど、よくつないで試合をものにした。とにかく、ドラゴンズが勝ってほっとした。

僕がドラゴンズに勝ってほしいと思っていたのは、別にドラゴンズのファンだからではない(落合監督は好きだけど)。レギュラーシーズンで3位だったジャイアンツが日本シリーズに出場するようなことになっては、セ・リーグの恥だと思うからだ。パ・リーグは、クライマックスシリーズが制度化されてから初めて、3位のチームである千葉ロッテマリーンズが勝ち上がってきた。逆転勝利だとか何とかいうが、144試合闘って1位だったチームより、最後の数試合に調子を上げたチームが栄誉を得るのはあまりにもおかしい。これでセまでが3位のチームが進出なんてことになれば、レギュラーシーズンの価値というものが意味をもたなくなってしまうところだ。

確かに、クライマックスシリーズは観客も集まるし世間の注目も集める。しかし、こんなことを続けていたら、誰もレギュラーシーズンに注目しなくなってしまうのではないか。1勝のアドバンテージと全試合地元開催の利は大きいから、とりあえず優勝を目指すが、それでも負ける時は負けるということを、今年のパの優勝チーム、ホークスは示してしまった。じゃあ何のために優勝したのだろう。既に今年のパの優勝チームがどこだったかすら、ファンは忘れかけているのではないか。

今年はセのスワローズが、春先は散々な成績でシーズン途中で監督がクビになったが、監督が交代してからは調子を上げ、後半戦の勝率はとても高かった。前半戦の借金が返しきれず、4位に留まり、クライマックス出場は成らなかったが、上位のチームがシーズン終盤で調子を落としたことから、クライマックスは3位までではなく、4位までを対象にしても良いのでは、という声すらあがる始末である。スワローズが後半戦に頑張ったのは認めるが、後半戦に頑張ったチームより一年通じて頑張ったチームが栄誉を得るのでなくてはおかしいだろう。

一刻も早くクライマックスなどというシステムは廃止して、日本シリーズはセパ両リーグの優勝チーム同士の対戦にしてほしい。