クライマックスはいらない

クライマックスシリーズプレーオフ)がおかしいという人がいるが、盛り上がっている以上、ビジネスとしては正しいのではないか、という意見。

最後の方に「プレーオフを導入することで興行収入が増えているのだから」とありますが、それを裏付けるソースはありますでしょうか? 僕としてはこれは疑問です。

パ・リーグプレーオフが採用された時は、ペナントレース終了後、1位と2位が5試合を闘って最終的に優勝を決めるというものだったが、確かにプレーオフは注目された。当たり前だ。これで優勝が決まるのだから。しかし、シーズン終盤の、本来優勝争いが激化するはずの試合が盛り上がらなかったことを、当時のパ・リーグファンは記憶しているはずだ。

最後の直接対決、これに3連勝すれば逆転優勝……のはずなのに、逆転しようがしまいが、ゲーム差を縮めようが離されようが、1位と2位が5試合を闘って決めることに変わりないため、プレーオフ対策に走って手の内を隠し、勝とうという執念のかけらも見えず、こんなことならプレーオフなんかやめてしまえ、と思ったら、次の年からセ・リーグプレーオフを始めるっていうんだもんね。プレーオフは盛り上がったがそれ以前に本来あり得ない消化試合がたくさんできてしまったのを見ていないのか。

今は1勝のアドバンテージ、本拠地での開催等、差があるので、一応最後まで上の順位を目指して頑張るようにはなったけど、たとえば今季のドラゴンズは、ジャイアンツに離されると、明らかにCS狙いに変えたよね? 死に物狂いで頑張って追いつくより、CSで頑張った方が可能性が高いと思ったんだろう。

結局、山ができれば谷ができるのだ。制度を変えれば山と谷の位置が動くだけで、すべてが山になったりはしない。だったら、どこに山を持ってくるのが最もリーズナブルかという話なんだ。