「奥マリ」入手

昨日、町田駅前の有隣堂「奥さまはマリナーゼ 〜主婦のしあわせ絵日記in浦安」を入手した。

サイトがヒットして書籍化へ、というのは昨今珍しくなくなっている。「アホでマヌケなプログラミング」とか「マイクロソフト・シンドローム」とか、長くそのサイトのファンで書籍化された時にさっそく買った本もいくつかあるし、買わないまでも、「へえ、あのサイトもついに本になったかぁ」と手に取ったことなら幾度も。最近では眞鍋かをり本とか。買わないけど。

しかし、そうした中でこの本は、装丁、レイアウト、その他のレベルでこれまでのサイト本(サイトがヒットして書籍化されたもの。今名づけた)とは一線を画している。とてもていねいに作られた、中身もそうだが本としての出来がとても良い。逆にいうと、これまでのサイト本がいかにいい加減に作られていたかということなのだが。やはり人気サイトを本にしよう、というのは安易な企画で、著者が素人なら編集も素人なのか。

平台にずらりと並んでいるのも驚いた。こんなにたくさん並んでいるのは、サイト本としては初めてじゃないかと思う。「死ぬかと思った」(Webやぎの目)にしても「我が妻との闘争」にしても、平積みはされていなかったはずだ。

結局、絵柄といい内容といい、広く好感を持たれ、「売れる」と判断されたのだと思う。だから出版側も、本を作る上で予算と時間をかけたのだ。いきなりサイン会を実施するあたりにも、意気込みが感じられる。まあサイン会は、サイトのコアなファンが来るだけでも成り立つだろう、という計算もあっただろうけど。

160ページほどの薄い本ではあるが、全ページオールカラーなのに880円(税抜き)という価格設定も好感が持てる。早くも重版になったとのことだが、それも当然だろう。そもそも初版が少な過ぎたんじゃないか? いや、何部刷ったのか知らないけど。