2026年にもトイザらスは健在らしい/今週のモーニング(12/09)

グラゼニ」(森高夕次、アダチケイジ)、新連載。一流半のプロ野球選手の悲哀を描いた作品。昔の「あぶさん」に似ているが、お金の話を正面から描いたところが違う。

ところで、この試合展開には納得いかない。相手チームに代打で登場した竹川は、今日二軍から上がってきたばかりの選手で、一軍での通算安打が5本、通算打率は.077。力がついたから上にあがってきたのだろうが、はっきりいって、投手なら誰でも抑えられなければいけないレベルの打者。わざわざ夏之介(主人公の左投手)に交代させる理由がわからない。こんなところで貴重な左の中継ぎを使ってしまっていいのか? 相手チームも、夏之介が登場したら、代打の代打で右打者をぶつけてきたが、夏之介クラスの投手は、左打者だからといって苦にすることが許されるレベルではなかろう。代打の代打を出されたら、相手チームからはそれなりに評価されていると思われるのだが……

宇宙兄弟」(小山宙哉)、月面基地に蜘蛛が登場。発見者は「月に蜘蛛がいた!?」と大騒ぎするが、ヒューストンでは「月面に生物が生息している確率と、ムラサキ(宇宙飛行士)がトイザらスでそいつを買った確率とどっちが高い?」しかし、地球を飛び立つ時に紛れ込んだ蜘蛛が宇宙船内で生き延びていたという可能性はないのだろうか?

で、2026年もトイザらスは健在なのですね。まあ、サザエさんよりは確率は高いか。

「う」(ラズヴェル細木)、「私の家系は元をたどると華族ですから」なんて口にすること自体、とても上品とは言えないな。まあ、華族なんていうのはそういうものかも知れないが。

デラシネマ」(星野泰視)、御大は思ったより骨があった。

ピアノの森」(一色まこと)、パン・ウェイ、ファイナル欠場か?

特上カバチ!!」(田島隆東風孝広)、事件屋を(捏造の証言で)訴えることはやめた。それはいいが、これで本章が終わりとは納得がいかない。では倒産騒動と事件屋への決着はどう着けるのか? 他の債権者を事件屋からどう守るのか? それが描かれないと尻切れトンボなのだが……。

今月の新刊

なごみさん(2) (モーニング KC)

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ボクラハナカヨシ(3) (モーニング KC)

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