他人の作った料理にケチをつけるのは非現実的/先々週のモーニング(4/21:21号)

僕の小規模な生活」(福満しげゆき)、連載再開。

グラゼニ」(森高夕次、アダチケイジ)、2週連続掲載。26号からは週刊化されるとのこと。今回は年棒4億円、球界の至宝(が、寄る年波で成績はイマイチ)な選手のドラマ。敵チームの中心選手に引導を渡すのがプロ選手の仕事、とは思うけど、同じ業界の人間であり、相手の調子を落とさせた原因が自分がボールをぶつけたことだとすると、後味も悪かろう。打たれてほっとする凡田投手の気持ちもわかる気がする。もっとも、引退後も解説者やコーチ・監督など、引く手あまたであろう大物選手にくらべ、凡田は26歳にしていつまで現役を続けられるかわからず、引退後は別の業界に職を見つけなければならないであろうレベルの選手。気にしても仕方ないとは思うが……

ところで、プロ野球の選手の年俸は、実績というワケのわからないものが加算されているため、実力を反映していない。打者なら、毎年3割打てば給料はどんどん上がる。投手なら、毎年二桁勝てばどんどん上がるだろう。毎年3割打つのは大変だ、というのはわかるが、毎年3割なら、つまり毎年同じ成績なら、同じ年俸でよいのではないか? と思うが、そうなっていない。そのため、活躍している若手より成績が今一つのベテラン選手の方が何倍もの年俸を手にするケースは枚挙にいとまがない。だから今回のような問題が起きるわけである。他人の財布の中身を論じても仕方がないけど、こういう点も行政改革した方がいいんじゃないだろうか。ゴルフ見ているとそう思う。

宇宙兄弟」(小山宙哉)、イヴァン氏がいい味を出している。ちょっと「のだめカンタービレ」の谷岡先生を彷彿させる。仕事をサボったことに文句をいうつもりはないが、飲み会をさぼったら一生ネチネチ言ってやるとか、メールの約束を守るほど人間ができていないとか。でもヒビトのことを考えているのが伝わってくる。

失敗した時に、同じことをすぐやらせるのとしばらく間を置くのがロシアとアメリカの差だとあるが、これは本当なのだろうか。

特上カバチ!」(田島隆東風孝広)、わが子だと思って育ててきた子が自分の子ではなかったと気付いた時、男はどうするだろう。元プロ野球の某選手は、出産直後に自分の子ではないことに気付き(肌が黒かったため)、即離婚したという話もあるが……。

「僕はビートルズ」(藤井哲夫、かわぐちかいじ)、レイが風邪をひいているのは何のフラグだろうか。また、保険証もないのにどうやって診察を受けたんだろう?

きのう何食べた?」(よしながふみ)、シロさんとジルベールのお弁当比べ。見た目がイマイチでもシロさんの方がはるかに美味しかったというありきたりなオチなんだが、そもそも他人の作った料理にケチをつけるのが非現実的。「美味しんぼ」の登場人物じゃあるまいし。

「主に泣いています」(東村アキコ)、青山仁の正妻って、かなりキツイ奴だな。まあ夫の浮気相手に対してはあんなもんか。

「黒の陽光」(竹澤輝)、引きこもりの友人を心配して毎日訪ねてくれた友人は、実はいじめられっ子で、彼のところが唯一優越感に浸れる場所だった。

「老人賭博」(松尾スズキすぎむらしんいち)、石川うみが煙誘っているのにそれを拒否する金子。正直でいい男だというべきか、間抜けだというべきか。

「ライスショルダー」(なかいま強)、ハンナのボクシングに賭ける思い。

へうげもの」(山田芳裕)、秀吉が死に、いろいろな人の思惑が絡み合う。大河ドラマも、信長が死んだあとではなく秀吉が死んだあとを描かなければならないのに、どうするつもりなんだろう。

宇宙兄弟(13) (モーニング KC)

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