ビッグ・コミック・スピリッツ2題

本日発売のビッグ・コミック・スピリッツ(小学館の週刊漫画誌)を手にして驚愕した。

  • 競合誌「モーニング」(講談社)の看板(?)漫画、「ブラック・ジャックによろしく」の連載が始まっていた。原稿料の大幅な値上げを作者側が要求し、これを拒否した編集部側と掲載誌を変える・変えないの揉め事になっているという噂は聞いていたが、まさかこんなことが実際に起こりうるとは知らなかった。まあ、同じ作者が(別の作品を)競合誌に描くことすら嫌がられる世界に、見事な風穴を開けたともいえるが。スピリッツはモーニングのようにやたらに休載しても許されるところではない。世の中甘くはないぞ。
  • 単行本が出てほしいと切望しながらも、内容が内容だけに(時事風俗を巧みに取り入れていて、週刊誌連載だからこそ生きる作品)書籍化は難しいんだろうなぁ……と思い、実際にずっと出なかったためすっかり諦めていた「気まぐれコンセプト」が、23年ぶりに単行本が出るという。1000ページもの分厚い本で、定価は2200円。もちろん帰途書店に飛び込んで、即、買いました。1980年代から今に至るまでの風俗・社会現象の、貴重な記録になっていると思う。しかし、お、重い。

気まぐれコンセプト クロニクル

気まぐれコンセプト クロニクル