フィギアスケート雑感

ようやく女子フィギアスケートのSPを見た。フリーが終わって順位も出て採点についてあれこれあれこれ語り尽くしたあとで、気が削がれて見そびれていたのだ。

浅田真央の演技。いまさらながらだけどお見事。スピーディーで、ダイナミックで、華やかで、躍動感があって。もう完璧ではないか。表情も柔和で、最高だった。

次のキム・ヨナは、もちろん素晴らしかったけど、スケーティングという点で、僕としては別に浅田より上だとは思わなかった(下だとも思わないけど)。5点近い差がついたものの、どこがそんなに違うのかな、という印象。

敢えて違いを挙げるなら、あの選曲と演技になる。世界中の多くの人に馴染んだダブルオー・セブン。途中の指パッチンと、最後の決めの「ドキューン」! 観客からすれば、これは魅了される。浅田でもロシェットでも安藤でもない、小悪魔的に可愛いヨナの「ドキューン」にハートを撃ち抜かれた人も多いのではないか。ショーとしてはすごくうまくいっているけど、ただ、それが採点にどう結びつくかは謎だ。

同時代にヨナがいたのが真央の不幸、と書いていた人がいたけど、逆だろう。「あしたのジョー」で矢吹丈力石徹に負けた後、段平のおっちゃんが「力石と同じ時代に生まれたのがおめえの不幸よ」と言うと、ジョーは「何を言っているんだおっちゃん。俺は力石と同じ時代に生まれてこんな幸せなことはなかったと思ってるんだぜ」と言い返す場面がある。浅田も同じことを言うのではないか。

エキシビジョンは、それぞれ素敵なものを見せてくれたが、一番印象の残ったのはライサチェク(男子金メダル)だ。もちろん滑りが良かったけど、なんといっても選曲が良かった。「ラプソティー・イン・ブルー」は、今この時期、日本で最もはやっているクラシック曲なんだが、彼はそのことを知っていただろうか?(笑)

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あと、浅田選手のメイクは、うーん。選手村で、カーリング選手の皆さんから彼女の透明感を活かしたメイクを教わるなんてのは駄目かな・・・。

やはし女性の目から見てもあの化粧はアレなんだな。

僕もあのインタビューはいたたまれなくて途中でやめました。