仰木監督よ、永遠に

ざっとネットを徘徊してみると、仰木監督の訃報は、思った以上に多くのサイトで採り上げられている。印象に残ったのをいくつかピックアップ。

彼(イチロー=引用者注)は土井正三という球界きっての選手を見る目がない監督に出会ってしまい、そのたぐいまれな能力を埋もれさせられた。もしも仰木監督オリックスにやってこなければイチローは世に出ることはなく、

土井監督については誤解されている点もあると思うが、仰木新監督を迎える前年、イチローに「来期は開幕から一軍だから」と伝えていたそうである。それが本当なら、あの時クビにならず、土井体制が続いたとしても、イチローは一軍で活躍していたはずだ。もっとも、そう言っているのは土井元監督自身だから、どこまで本当なのかはなんともいえない。

彼はイチローのフォームを直そうとしたことでイチローにひどく嫌われたようだが、そのイチローもメジャーへ移ってからは「メジャーのスピードについていくため」振り子打法をやめている。となると、「その打法では超一流の投手は打てない」と言った土井監督の目は、まんざら的外れではなかったとも言えるのではないか。

それ(今季の監督就任=引用者注)が彼の寿命を縮めてしまったのだとしたら誠に残念なことです。

転移もみられる癌の末期だったそうで、「そんな体でよく監督を」とも思うけれど、たぶん、仰木監督は、監督として好きな野球にかかわっていたからこそ、今まで生きてこられたのじゃないかと僕はなんとなく感じているのです。

謹んでご冥福を祈る。