12月5日、18世中村勘三郎さんが亡くなられた。急性呼吸窮迫症候群(ARDS)。57歳。なんと若い。今年の6月に食道がんであることをカミングアウト、7月に手術を行なった。その後は順調に回復していると報道されていたと思ったが……
自分は中村勘三郎というより勘九郎といった方がしっくりくる。印象に残る役は大河ドラマ「元禄繚乱」だ。もっとも僕はこのドラマは駄作だったと思っており、特に勘九郎演じる大石内蔵助はヘンな役だったという印象が強い。恐らく脚本と演出が悪いのであって、役者の問題ではなかったとは思うのだが、そんなわけでなじみにはなったがさほど好感を持ったわけではない。
その年の紅白歌合戦で司会者を務める。そして白組が勝った。そうしたら(恐らくはアドリブで)「者ども、勝鬨じゃあ!」と叫び、それにつられて出場者(の白組歌手)が「エイ、エイ、オー」と叫んだのは見事だと思った。それで一気に好感を持った。
もっとも、今書いていて思ったが、もしかして「白組が勝ったらやろう」と思って準備していたのかも知れないけど。
リンク
- 中村勘三郎さん死去 破天荒こそ伝統、生涯かけて貫く(産経新聞、2012/12/05)
- 中村勘三郎さん、57歳早すぎる死 歌舞伎界の革命児、道半ば(スポーツ報知、2012/12/06)