「島耕作」(弘兼憲史)、事業部長が辞表を提出したのに、島は何も言わない。ただ「預かります」と言うだけ。そして取締役会にかけるが、賛否両論渦巻く中、自分の意見は言わず、採決を取って辞職反対と結論が出たところで、初めて「辞職に値する過失はなかったと判断いたしました」などと呑気なことを言う。もし採決の結果が逆だったら彼は何と述べたのか。ここまで仕事をしない社長というのもある意味すごい。
自分の色を出さないでいる(いられる)のが、彼のいいところなのかも知れない。普通はもう少し「俺が俺が」となるものだ。もちろん、これは皮肉で言っているのであるが。
「僕はビートルズ」(藤井哲夫、かわぐちかいじ)、彼らが未来からきた人間であると――つまり、彼らの曲はビートルズとやらの盗作であると、マキさんが気付いてしまった!? さあ、どう展開する。
「老人賭博」(松尾スズキ、すぎむらしんいち)、巨乳アイドル石川うみが煙草を買っている現場に遭遇。
「鬼灯の冷徹」(江口夏実)、だいぶ安定してきた。このページ数に慣れてきたのかな。
「カレチ」(池田邦彦)、なんかいい話っぽくまとめているけど、こういう話はあまり好きじゃない。なぜ栗原君が嘘をついてしまったのか、組織としての構造的な問題はないのか?
「ライスショルダー」(なかいま強)、世界戦へ向けて快調に準備中。
「私は人間じゃない」(北浦和人)、6週連続連載の最終話。殺人事件のミステリーが主かと思ったらそれはどうでもいい話だった。普通の人とちょっと違う能力を持つ主人公が、人類よりも優れていると優越感に浸っているけれど、現実には全然折り合えていない、その葛藤を描いた話だったのね。なんか最後はギャグになっていて、ちょっと竜頭蛇尾っぽいのが残念。
- 作者: なかいま強
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/21
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