お飾り社長の島耕作/先々・・週のモーニング(4/7:19号)

島耕作」(弘兼憲史)、事業部長が辞表を提出したのに、島は何も言わない。ただ「預かります」と言うだけ。そして取締役会にかけるが、賛否両論渦巻く中、自分の意見は言わず、採決を取って辞職反対と結論が出たところで、初めて「辞職に値する過失はなかったと判断いたしました」などと呑気なことを言う。もし採決の結果が逆だったら彼は何と述べたのか。ここまで仕事をしない社長というのもある意味すごい。

自分の色を出さないでいる(いられる)のが、彼のいいところなのかも知れない。普通はもう少し「俺が俺が」となるものだ。もちろん、これは皮肉で言っているのであるが。

「僕はビートルズ」(藤井哲夫、かわぐちかいじ)、彼らが未来からきた人間であると――つまり、彼らの曲はビートルズとやらの盗作であると、マキさんが気付いてしまった!? さあ、どう展開する。

「老人賭博」(松尾スズキすぎむらしんいち)、巨乳アイドル石川うみが煙草を買っている現場に遭遇。

鬼灯の冷徹」(江口夏実)、だいぶ安定してきた。このページ数に慣れてきたのかな。

デラシネマ」(星野泰視)、殺陣のひと工夫。

「カレチ」(池田邦彦)、なんかいい話っぽくまとめているけど、こういう話はあまり好きじゃない。なぜ栗原君が嘘をついてしまったのか、組織としての構造的な問題はないのか?

「ライスショルダー」(なかいま強)、世界戦へ向けて快調に準備中。

「私は人間じゃない」(北浦和人)、6週連続連載の最終話。殺人事件のミステリーが主かと思ったらそれはどうでもいい話だった。普通の人とちょっと違う能力を持つ主人公が、人類よりも優れていると優越感に浸っているけれど、現実には全然折り合えていない、その葛藤を描いた話だったのね。なんか最後はギャグになっていて、ちょっと竜頭蛇尾っぽいのが残念。

ライスショルダー(9) (モーニング KC)

ライスショルダー(9) (モーニング KC)