鈴木章、根岸英一両氏がノーベル化学賞を受賞

鈴木章根岸英一の両氏が2010年度のノーベル化学賞を受賞した。

物ごころついた時にノーベル賞の受賞者といえば、湯川、朝永、川端、江崎で、佐藤栄作の平和賞受賞はニュースとして接した記憶がある。調べてみると、江崎と佐藤の受賞はわずか一年違い。しかも湯川・朝永以来の栄えある(?)物理学賞だから、それなりに騒がれただろうし、記憶にあってもおかしくないが、このあたりに僕の「物ごころ」の境目があるらしい。

1981年は福井謙一が初の化学賞受賞、1987年は利根川進が初の生理学・医学賞を受賞。1994年の大江健三郎は、その数年前から毎年候補に挙げられていて(日本のマスコミに勝手に候補にさせられていただけだが)ようやく。2000年は白川英樹、2001年は野依良治、2002年は小柴昌俊田中耕一のダブル受賞に、田中は民間の研究者として初の受賞と騒がれた。が、このあたりで完全についていかれなくなった。受賞者が出るのは望ましいが、もはや名前も覚えられない。

村上春樹が(またしても!)ノーベル文学賞を逃したという報道もあった。逃した、ってなんだよ。芥川賞直木賞みたいにノミネートされているわけではあるまいし。