ビートルズがやってきた、ヤァ! ヤァ! ヤァ!

発売日には送れないむね、Amazonから連絡があったが、翌日には発送してくれたらしい。11日に届いた(不在のため、12日に再配達してもらって受け取った)。その日は一日かけてパッケージを開け、DVDをHDDにコピーした。ボックス版だがCDもいちタイトルずつビニールでパッケージがなされていたため、開封には手間取った。

昔、レコードの時代は、まずレコードをカセットテープにコピーし、普段はカセットを聴いた。カセットの方が手軽な点もあるが、レコードは埃を吸いやすいため何度も袋から出したくないし、そもそもレコードというのは溝を針で引っ掻いて音を出すものであって、本質的に、聞けば聞くほどレコード盤は傷ついていくのだ。だから、まずテープに録音する作業が必要だった。

当然、40分の演奏はコピーするだけで最低40分かかる。失敗することもよくあって、やり直せば倍の時間がかかることになる。それに比べればHDDへのコピーなんてCD一枚がほんの数分だから、文句をいうには当たらない。当たらないが……14枚*1ともなれば、結構な作業時間ではある。ひとつには、コピーしている時は音が聞こえないから、純粋に作業になってしまうんだなあ。レコードからテープへのコピーは演奏を「聞きながら」できたわけだが。

それから、ミニ・ドキュメンタリーのDVDを視聴。リマスター盤のCD各巻にそれぞれそのアルバムにまつわる数分の映像が収められており、ボックス購入した人へはサービスとして、それだけを一枚にまとめたDVDがついている、ということのようだ。率直にいえば、あまり感心しなかった。が、まあ、これについてはそのうちに。

CDのお皿そのものは、昔のレコードを模して、「サージェント・ペパーズ」まではPARLOPHONE、「マジカル・ミステリー・ツアー」がCapitol、「ホワイト・アルバム」以降はAPPLEのデザインがそのまま使われていた。日本では東芝EMIのものだったり、バラバラだった感があるが、本家が再現されたのが嬉しかった。PARLOPHONEには「33 1/3R.P.M.」なんて今となっては意味のない説明まで入っている。昔のLPレコードは一分間に33と1/3回転したのである。

APPLEの青いリンゴのデザインは嬉しかったのだが、レコードを引っくり返すとリンゴの芯と果肉が描かれていて、両面でひとつのデザインがすごく好きだった。CDでは音が入っている側の面に印刷はできないから、さすがにそこまでは再現できない。致し方ないが片手落ちでもある……と思って順に見ていたところ、「ホワイト・アルバム」のdisc 2では反対側のリンゴが描かれていた!

これが揃っただけで、今回の再購入は間違いではなかったと確信した。

ザ・ビートルズ・ボックス

ザ・ビートルズ・ボックス

ザ・ビートルズ・モノ・ボックス(アンコール・プレス)

ザ・ビートルズ・モノ・ボックス(アンコール・プレス)

*1:とりあえず「パスト・マスターズ」は保留