星野監督の采配

オリンピックの野球、韓国が優勝するとは思わなかった。が、考えてみれば予選の順位がそのまま決勝での順位にもなったわけで、妥当な結果ともいえる。結局、同じチームで決勝トーナメントなどと試合数の水増しを図っても結果は変わらなかったわけだ。

星野監督の采配もいろいろ言われているが、僕としては批判するとかしないとかではなく、星野監督の意図がわからない。予選の最終戦で先発したダルビッシュは、アメリカをピシャリと抑えた。が、2回で交代させたのは決勝で先発させるためではなかったのか? 決勝では2試合とも先発はなく、3位決定戦の最終回に敗戦処理のように出てきただけ。

ダルビッシュが信用できなかったのだとすれば、今大会で最も結果を出していたのは成瀬だ。唯一ここまで無失点(防御率0.00)できている投手。カナダ戦でも先発して結果を出した。それなのに、決勝では2試合とも先発ではなかった。

最低でも銅メダル、との思いで臨んだ最終戦の先発は和田。和田と聞いて「はぁ?」と思ったのは僕だけではないと思うのだけど……。星野監督はどの投手を信頼しどの投手を軸にしようとしていたのだろうか。岩瀬、という答えもありそうだが、打たれても打たれても晒しものにされていたような印象もある。今大会で岩瀬のプライドも自信も木端微塵になってしまっただろう。これで潰れてしまわないことを祈るしかない。

そもそも、代表監督に星野を選んだのは誰? どういう過程を経て選ばれたのか? そのあたりが全く不透明だ。マスコミも、まるで世論が後押しをしていたような態度だったが、星野に疑問を持っていた人も少なくなかったはず。こうした点から改善しないと問題は解決しないだろうな。代表選考が不透明なのは、野球の監督だけじゃないけど。