シンジラレナーイ

パのファイターズの優勝を意外とする声が多い。その主な理由は

  1. そもそも連覇というのは、たとえ戦力が豊富でも難しい
  2. 優勝メンバーから、二冠王の小笠原、左腕の岡島、俊足強肩の新庄など、中心選手がごっそりいなくなり、これといった補強もなかった
  3. ヒルマン監督が、昨年のオフシーズンは、メジャーの監督を希望して実際に面接まで受けており、また今シーズンは優勝争いをしている最中に、今期限りでの退団を発表するなど、本来ならばモチベーションが下がるケース。

僕はどちらかというと、セでジャイアンツが優勝したことの方が「シンジラレナーイ」。4番バッターは大勢いても、著しい戦力の不均衡があり、特に守りが弱いので、優勝するだけの力はないと思っていたからだ。小笠原がジャイアンツに移籍したとき、ファイターズにいたらまた優勝できたかも知れないのに……と思ったことを覚えている。

岡島は、メジャーへ行って花開いた選手で、日本にいた時はそれほど注目されていたわけではない。レッドソックスはマツサカの話し相手に採ったのだろう、なんて揶揄されていたではないか。新庄はムードメーカーとしては大きな存在だったかも知れないが、戦力としてはそれほどだったとは思わない。

ファイターズは、チームプレーで勝ってきたチームだ。打つか打たないかわからない選手の力が頼りのチームと違い、こういうチームの戦績は(監督が変わらなければ)そう急には下がらない。パではマリーンズもそういうチームだと思う。逆に選手の力が頼りのチームの代表がホークスだろう。