VIBA!「言戯」の漫画誌掲載

いつも楽しく読んでいる「言戯」が漫画誌に掲載されるというので、「本当にあったブログないしょ話」(大洋図書)を買ってみた。

ブログで発表された絵がそのまま掲載されるというので、実は少々心配だった。ディスプレイ上で見る(ために描かれる)絵と印刷物になる絵では、一般に全く描き方が違うからで、「奥さまはマリナーゼ」も、「絵日記でもかいてみようかNEW」というサイトの書籍化といいながら、原稿はすべて書き直しているはずだ。

杞憂だった。ほとんど違和感がない(ただ、元々カラーの絵がモノクロに潰れていたのは残念だった)。それどころか、プロの漫画家に挟まれてもなお、絵柄といい、ネタといい、ずば抜けていたように思う。書籍で見る言戯というのも、新鮮でいいものだ。お薦めである。

しかし、この雑誌の企画自体はいただけない。人気ブログをコミック化して紹介……というコンセプト自体、安易だと思うが、採り上げているブログの選択基準にも疑問がある。特に「はあちゅう主義」! いい加減な企画で社会問題を起こしたのは昨年だったか。ほとぼりは冷めたけれど、きちんと責任を取ったようにも思えないのだが。

恐らく出版側は知らないのではと思うが、つまりそういう調査を全然やらず、単に人気があるというだけで選んでいるんじゃないかと思うのだ。それだけに「言戯」は光っていた。

まあ、余計なお世話だが、トシさんもあまり安売りせず、もう少し掲載誌は選んだ方がいい。まだいくらでもいい話があるはずだ。