興南高校、優勝おめでとう

21日は全国高校野球選手権の決勝戦が行なわれ、興南(沖縄)が東海大相模(神奈川)を制して優勝した。興南はこれで春夏連続優勝(史上6校目)、また夏の優勝は沖縄勢としては初。13-1と大差がついたが、エース島袋は完投し甲子園11勝目を挙げた。

ちょっと気になったのでチーム成績と島袋の登板を調べてみると、大差がついた試合でも島袋がほとんど一人で投げ抜いていたことが分かる。決勝戦は、前日に炎天下で159球を投げた翌日であり、4回に7点取った時点で川満なり別の誰かなりに交代させるべきだったと思うが、これを根性があると見るべきか、無茶をしたととらえるべきか。

日程試合相手校得失点投球回球数失点自責
10日1回戦鳴門9-07回116球00
15日2回戦明徳義塾8-29回完投126球22
17日3回戦仙台育英4-19回完投141球11
18日準々決勝聖光学院10-38回121球33
20日準決勝報徳学園6-59回完投159球55
21日決勝東海大相模13-19回完投120球11

勝戦はテレビで観戦したが、チャンスに気を抜かず怒涛の如く畳みかける攻撃は見事。あれを見ているとため息をつきたくなる気持ちはよくわかります。そういえば確かにその昔、PL学園阪神タイガースプリンスホテル南海ホークスでプロ・アマ入れ替え戦をやるべきだ、なんて冗談とも本気ともつかない声があがったものだった。実際、一軍はともかくとしても、プロの二軍と練習試合をしたら、結構いい試合をしたんじゃないかという気はする。

ただし、それは一発勝負ならの話で、連戦したら話にならないだろう。上記の記事にあるように10戦したとしたら、アマ側に多少なりとも勝つ可能性があるのは緒戦のみ。2戦目から10戦目までは100%勝ちはない、と思う。ひとつは選手層(特に投手の)が違うこと、そして同じ相手と闘う場合に、たちどころに相手の特徴を見抜き、それに対する戦略を立て、相手の弱点を徹底的に衝くことに関しては、プロとアマとでは比較にならないと考えるからだ。

それはそれとして、イーグルスは(プロのレベルとしては)選手層が薄い。昨年、やればできることを(選手は)示したのだから、球団が本気になって戦力補強をすべきだった。今季の低迷は監督が変わったから、と言われるが、あの戦力では誰が監督をやってもキツイだろう。打つ方も投げる方も駒が一、二枚足りない。実績のある選手は(お金がかかるから)取らないとするなら、将来ある新人に入ってきてもらいたいが、島袋くんはどうかな。甲子園大会で酷使されて、潰れてしまったんじゃないか。