千葉ロッテマリーンズは、韓国プロ野球の金泰均(キム・テギュン)内野手(27)を獲得した。
- WBCで3本塁打 韓国代表の金泰均、ロッテへ(asahi.com、2009/11/13)
金泰均は韓国ハンファでは9年間の通算打率が.310、新人王や本塁打王を獲得したこともある強打者で、今年のWBCでは全試合に四番・一塁でスタメン出場し、打率.345、3本塁打、11打点と大活躍し、ベストナインに選出された。大砲のいないマリーンズにはまさに待望の人材。
しかし……
日本からアメリカへの人材流出が相次ぎ、日本野球が空洞化するとあれほど騒いでおきながら、韓国を代表するスラッガーの獲得は平気でするんだなあ。そりゃ金泰均はFAを取得しての移籍だし、日本へ来るのは本人の希望だからルール上は何の問題もないですよ。でも、これで韓国プロ野球が空洞化する心配はないんだろうか。
メジャーは、少なくとも日本に人を出している。人数から言えば日本からアメリカに行った選手よりもアメリカから日本にきた選手の方が圧倒的に多い。それは(少なくとも昔は)メジャーでは通用しないようなポンコツ選手が多かったかも知れず、それは日本で引退したロートル選手が台湾へ行くのと同じ構図なのかも知れない。でも、日本のレベルが上がってからは、日本で活躍した後メジャーに復帰するような選手もでてきている。
よそからは取るけど自分のところからは出さない、人気選手の流出には脅迫まがいのことをしてでも差し止める、これでは国際的な協力は得られないだろう。今台湾プロ野球は壊滅的な状態だというが、日本プロ野球はどういう援助をしているのだろうか?
リンク
- 菊池の涙(土手の上から、2009/11/13)