クリスマスの誤謬

何気なくラジオを聴いていたら、リスナーからの次のような投書を読み上げていた。

クリスマスを本当に祝っている人は、世間に何人いるでしょうか。大部分の人はクリスマスに便乗してどんちゃん騒ぎをしているだけでしょう。

それは誤解である。便乗しているのはクリスマスの方で、本質はどんちゃん騒ぎにある。キリスト教の降霊祭は、当初はやったりやらなかったり、やっても1月だったり3月だったり8月だったりしていたが、一大イベントとして12月25日に行なわれるようになるのは、イエス・キリストの死後300年ほど経ってからである。

12月25日にどんちゃん騒ぎをやる風習は、キリストが生まれる何百年も前から続いていた。キリスト教はそれに便乗して、12月25日をクリスマスとしたのだ。