スティーブ・ジョブスが引退 (5)

ジョブス関連の話はこのくらいにしておくか……。

今ごろ出てきた割に、この訳はちょっとアレじゃないか。

Cubeに関しては、写真を見ると今でも美しいと思うが、「デザインだけでは購入されないことが証明された製品だった」と書かれてしまった。うーん、もうちょっと別のタイミングで出ていたら、また別の評価があったのではないだろうか。

ところで、この記事では、MacOSのライセンス供給を止めたのはジョブスだということになっているが、アメリオ(ジョブスの前のCEO)ではないのか。彼の著書「アップル薄氷の500日」では、(ジョブスが戻る前に)自分が止めたと書いている。まさか無理やりそう書かされたわけではないだろう。

この記事では触れられていないが、ジョブスが葬ったものとして、たったひとつだけ残念に思うのはアップルのロゴマークだ。現在はモノトーンだが、以前はレインボーカラーだった。僕は、古き良き時代、アップルの何が良かったといわれて「アップルマーク」と答えたいほど、強烈な魅力があったと思う。

昔はMacを買うとシールが付属でついてきた。そんなシールを何に使うのか? などという野暮なことは言いっこなし。このシールがほしくてMacを買った――わけではないが、僕がMacを買った時、販売店の人にねだって一枚余分にもらった時は嬉しかったなあ。

印刷コストを考えてモノクロにしたのだろう。今のロゴも、見慣れるとそれはそれで悪くないとは思うのだが、やはり残念なのだった。

アップル薄氷の500日

アップル薄氷の500日

(2011/09/01 記)