今読み返しても「明日のジョー」は面白い/今週の少年マガジン(2/9:11号)

グラビアは山下智久。もちろん映画「あしたのジョー」で矢吹丈の役をやる役者である。体脂肪率が4%とは立派の一語に尽きる。

ところで、映画連動企画で原作漫画の総集編が今コンビニ版で再刊されていて、先日ちょっと手にとって眺めていたんだけど、やっぱり面白い。この作品、これまで何十回読み返したかわからないのだが、そのたびに面白い。今回見たのはジョーが少年院から退院して段平の世話でボクサーを目指し始めたものの、段平にライセンスが与えられないことから道が閉ざされてしまった、というところから少し。

近代的な白木ジムから招聘を受け、心を動かしかけるが、泪橋のオンボロジムにも未練があり……なにより力石と同じジムでは試合ができないことからこれを断わる。そして新人王戦、力石はぶじ優勝。そしてジョーと同じバンダム級の優勝は将来を嘱望されるウルフ金串だが、ジョーはウルフに喧嘩を売りつけ……

畳みかけるような展開、ジョーが少年院に入る前に比べ、明確にプロボクサーを目指していること、段平に対しても愛憎とりまぜて感情の起伏は大きいが、かけがえのない存在になっていることなど、引き込まれる展開である。きりがないからここでやめたが、力石と試合をしたがるジョーに応えるべく力石も減量を始め、世紀の試合に向かっていくことになるわけである。続きは映画だ。

この彼女はフィクションです。」(渡辺静)、新連載。初回はなんと59ページ。表紙のクオリティがすごく高い。目も魅力的だが、自分のポスターを口にくわえている……というのがポスターで、絵が入れ子になっている。どのように描いたのか謎。

ダイヤのA」(寺嶋裕二)、次期監督(?)が公に現監督の批判をはじめる。内紛勃発か。

エリアの騎士」(伊賀大晃月山可也)、準々決勝開始。説明的セリフが少なければ、もっと面白いのにな。

ベイビーステップ」(勝木光)、ゾーンに入ったエーちゃんが徐々に押し始める。このまま押し切るか。

「はじめの一歩」(森川ジョージ)、18ページ。丸々戻ってきた鷹村の悪ふざけで、17ページは意味なし。鷹村の「チャンピオンとして戦え!」というセリフだけが印象的。水増しスカスカ漫画の典型。

「振り向くな君は」(安田剛士)、強敵相手に先制点。

A-BOUT!」(市川マサ)、征木の強さは野性というより狂気だな。ともあれ、風間vs柾木は柾木の勝利。次は砂原と……?

波打際のむろみさん」(名島啓二)、3巻が発売になっていたとは知らなかった。さっそく買わねば。

波打際のむろみさん(3) (講談社コミックス)

波打際のむろみさん(3) (講談社コミックス)