日本シリーズ第五戦、ファイターズ優勝

ファイターズの勢い衰えず、地元で優勝を決めた。昨年はタイガースの方が総合力では上だと思ったが、マリーンズが勢いで制したという感じ。今年もチームの総合力ではドラゴンズが上だと思ったが、地元の声援の後押しを受けてファイターズが押し切ったという感じか。

  • 4回表、ダルビッシュ投手はツーアウト一塁から谷繁を歩かせ、英智もノーストライクツーボール。ここでピッチングコーチがマウンドに。解説の東尾が「(ゲスト解説の)上原君、ピッチャーとしてどう思う? ノーツーでコーチがマウンドに来るっていういのは……。やめてほしいよね」というと上原は「そうですねえ、まあ、できればあとにしてほしいですよね」と言い、(同じくゲスト解説の)小宮山も賛同する。解説の栗山が「ピッチャーの方々が口を揃えて行くべきじゃないと言っているのに、なんでピッチングコーチは行くんでしょうか?」と突っ込むと、東尾は、「彼はピッチャーじゃなかったんじゃないですか?」
  • 同点で迎えた6回裏、ノーアウトからヒットで出塁した田中が二盗。バッターは小笠原。最高の舞台が整った、ここで打てば小笠原がヒーローだ! と思ったが、残念ながらファーストゴロ。辛うじてランナーを進めたことで貢献したとは言えるが、本人はアウトで打点もなし。そうしたら次のセギノールがホームラン! 殊勲打をさらっていってしまった。
    • (追記)小笠原がランナーを三塁に進めたことで、セギノールは「外野フライでもいい」とリラックスできたことが好結果を生んだ、あのホームランは小笠原が打たせたもの……という考え方もできる(事実、そのように報道する向きもあった)。しかし、それを言うなら、続く稲葉は厭なバッターだから、万が一セギノールを歩かせでもしたら大変なことになる、と勝負を急いだ結果打たれてしまった、つまり、あのホームランは稲葉が打たせたもの……という見方だってできる(事実、そのように報道する向きもあった)。チームプレーは当然なのだが、外国人選手が活躍した時に、何が何でも日本人の手柄にするのはあまり格好良くない。セギノールはよく打った。
  • 優勝が決まった時、新庄は涙が止まらず、マウンドに歩いていくこともできない。そうしたらいったんマウンド上に集まっていた選手や監督、コーチが、何と新庄の周りに移動してきた。そして、何と何と、まず新庄の胴上げが始まったのだ。続いて小笠原、田中幸雄、大社オーナーと続いて、監督はそのあとだった。いくらなんでもそれはないんじゃないかなあ。
  • 表彰式の間中、解説者やアナウンサーが詰まらないお喋りを続けていて、誰が表彰されたのか一番肝心なことを報道しなかった。MVPは稲葉だが、画面を見ていた限りでは、優秀選手はダルビッシュセギノール、森本か? ドラゴンズからも一人選ばれたはずだが……