ググるとヤフる

Googleが、「google someone(だれかについてググる)」といった一般動詞としての同社名の使用に難色を示しているらしい。が、記事によると、最近ではインターネットでの一般的な検索を行なうことを指してこうした使い方をするようになってきており、それが気に入らないということのようだ。

少々驚いた。本当にそうした使われ方が一般的になっているのか。それとも英語圏の話なのか。

Googleが登場した時、その検索エンジンの優秀性は飛び抜けており、(それまで一般的だった)Yahooやgooなどを使ってもなかなか目指すものが見つからない時に、Googleを使えば、という意味で「ぐぐったら?」などというようになったのであり、僕自身は今でもそういう意味で使う。また、周囲の人もそういう意味で使っていると思っているのだが。

ただし、当初は圧倒的な差があったものの、今は他の検索サイトとそう大きな差はないような気がする。それは、他社も指をくわえているわけではなくて、努力して検索エンジンの機能を高めているということもあるが、Googleも俗に「Google八分」と呼ばれるような加工を行なっていることが明るみに出て、信頼度が落ちているという側面もある。

Googleで調べることを「神に訊く」と言っていたこともあった。が今、少なくとも僕はGoogleのことを神だとは考えていない。それでも、一般的に検索することを「Googleする」と言ってもらえているなら、ありがたいことじゃないか。こんなことを取り締まっている場合ではないだろう、と思う。

ところで、Yahoo辞書で「ぐぐる」を調べてみたら、ちゃんと説明がある。

これによると、ヤフーの検索エンジンを使う場合は「ヤフる」というらしい。ヤフるなんて初めて聞いた。それに、Googleの普及の要因にグーグル・ツールバーをあげているが、まあそれも理由のひとつだろうが、何よりあの頃はYahooで検索したって期待するものは全然見つからなかった。だからこそ一時期Yahooも中の検索エンジンGoogleを採用していたわけで、そうした「どこの検索サイトを使っても中身はGoogle」というのがまたGoogleの普及に拍車をかけたわけだろう。

Yahooの辞書としては書きにくい面もあるのかも知れないが、恣意的な解説はやめてほしいものだ。

ちなみに、Yahoo知恵袋によれば、「ヤフーでぐぐる」という使い方は、今年の4月の時点では間違いだという認識である。ちょっと安心した。

追記(2006/08/26)

日本語で「ぐぐる」というのはOKらしい。