さいとう・たかを亡くなる

2021年9月24日、漫画家のさいとう・たかを膵臓癌により逝去。84歳。29日に小学館のサイト「ビッグコミックBROS」にて公表された。

これによると、今後も「ゴルゴ13」の連載は続くという。それができる体制をさいとう・たかをが生前作ってきたということだ。

これは前例があって、石ノ森章太郎の「HOTEL」や青柳祐介の「まぐろ土佐船」は作者逝去のあともしばらく作品は続いていた(どれも「ビッグコミック」掲載作品だなあ。偶然とは思えない)。

プロダクションシステムを最初に確立したのはさいとうプロだそうで、そういう意味では成り行きを注目したい。下種な話だが、スタッフにしても生活があるわけだから、社長が死んで会社は倒産、明日から失業者です、と言われても困るだろう。プロダクションとしては仕事を続け、スタッフに給料を払っていきたい。出版社としても、看板作品をみすみす失いたくはないから、続く限りは連載を続けたい。もちろん読者としても、続きが読みたいから、終わってほしくない。

ただ、そううまくいくものかどうか。今からケチをつけても仕方がないので、成り行きを見守りたい。