都知事は舛添氏

2月10日、都知事選が行われた。書いていなかったけど、2011年4月に石原慎太郎が四選を果たした後、翌年、国政に出ると言って2012年10月末で都知事を辞めてしまったのだ。その後、副都知事だった猪瀬直樹が2012年12月16日の都知事選で史上最多の433万8936票を獲得し、当選した。が、徳洲会グループからの資金提供が問題になり、昨年の12月24日付で辞任。というわけで慌ただしく都知事選が行われたわけだ。

順位 氏名 得票
  1 舛添 要一    2,112,979
  2 宇都宮健児 982,564
  3 細川 護煕 956,063
  4 田母神俊雄 610,865
  5 家入 一真 88,936
  6 ドクター中松 64,774
  7 マック赤坂 15,070
  他9人:略

思ったより大差がついたな、というのが感想。反原発票が宇都宮・細川と割れたのが痛かったという人も多いが、反原発だけが一致していればいいというものでもないだろうし、そもそも二人の票を合わせても舛添には及んでいないので、ちょっと説明になっていない。

僕が誰に投じたのかは書かないが、今回の都知事は準国政選挙の風を成していて、安倍総理の政策を支持するかどうかに争点が絞られていた感があり、納得のいかないものを感じていた。確かに東京都は東京電力の株主であり、最大の電力供給地でもあるから、発電問題に関しても何らかの姿勢を見せるべきではあろうが、そもそも都知事は「東京」という一地方の首長である。都政としては、原発問題よりも重要なものはいくらでもあるだろうに、と思っていた。そのあたりが、反原発を主張する人に票の集まらなかった理由ではないか。

あと、新聞をはじめ多くのマスコミは、主要4候補として舛添、宇都宮、細川、田母神のみを頻繁に取り上げ、あとは泡沫候補として滅多に取り上げなかった。が、このような「差別」も納得のいかないものがある。もし5大候補として家入一真も取り上げていたら、彼の票はもっと伸びたはずだ。とはいえ4位の田母神とも7倍以上の差があるのだから、文句も言えないか……

投票率は46.14%。前回より16.46ポイント減。史上3番目の低さだったというが、なにしろ日曜日にはやんでいたとはいえ都心は未曽有の豪雪の被害の真っただ中。家を出るのもままならない人も多かったはずで、同じ日に行われた川口市長選の投票率はなんと27.32%(史上最低)だった。それに比べれば、多くの人が強い関心を持ち、雪の中を頑張って投票に行ったのだとも解釈できる。
(2014/2/25 記)