自転車（クロスバイク）を買った。TOKYOBIKE 26 RED。ちょっと大きな買い物だったけど、今となっては、なぜもっと早く買わなかったのかという気分である。
僕の住んでいるところは、最寄りの駅からかなり離れており、一般にはバス利用になるが、本数は決して多くはなく、夜も比較的早く終わりになる。そもそも住居はバス停からも離れている。（一般的な意味での）徒歩圏内にはスーパーもコンビニもなく、「自動車がないと生活できない」と言われているエリアである。
10数年前に引っ越してきた時、これは自転車が必要だと、さっそく一台購入したのであるが、家の近辺はアップダウンがかなり多く、自転車は想像以上に上りがつらかった。つらいというより不可能に近い。それでも少しは頑張って（汗だくになって）漕いだり、上りだけ自転車を降りて曳いたりと試してみたが、早々に挫折。以後二度と自転車は使われることなく、錆の塊となって今も駐車場の片隅に佇んでいる次第。結局、通勤は、朝は頑張ってバスに乗るが、帰りはタクシーが多く、休日に出かける時はすべて自動車、という生活を長らく送ることになった。
とはいえ、それで満足していたわけではない。長距離移動はもちろん自動車がいいのだが、毎週末の買い物などを想定した場合、
- 市街地は道が狭く、すぐ渋滞する
- 駐車場を探すのに苦労する。駐車料金がかかる
- ガソリン代がそれなりにかかる
- 家族の共有なので、必ずしも好きな時に使えないことがある
などが気になってはいた。ついでにいえば、Door to doorの移動になるため、運動不足がどんどん加速されていくことも。坂道が問題なら、電動自転車はどうだろうか……
そんな矢先に、クロスバイクというものの存在を知った。ロードバイクやMTBほどスポーツに特化されておらず、普通に街乗り目的に作られているが、ママチャリのような一般の自転車に比べて軽い（約半分）。車体が軽ければ漕ぐのも楽、というわけで、坂道も苦労せずに漕げるし、平地ではスピードも出せ、楽に長距離移動ができるものであるらしい。ママチャリよりは高いが、本格的なロードバイクやMTBに比べれば値段もお手頃、というわけで少し前から調べていた。
お手頃といっても、ママチャリ的な自転車なら、1万5千円前後、せいぜい2万円も出せばいいものが手に入るが、クロスバイクだと安くても7〜8万円からになる。気軽に手が出せるものではない。いろいろな種類があるが、どれがいいのか、そもそも、どう違うのかもわからない。近所の自転車屋にはこの手のものは置いてないから話が聞けない。
だいたい、どんなにカタログが飾ってあろうが、利用者のブログであれこれ書いてあろうが、実際に乗って見なければ、こんな価格帯のものをポンと買うわけにはいかないではないか。
トーキョーバイクというのが品質の割に価格が安いらしい。ちょっと見てみると、上野にギャラリーがあって、全車種・全サイズ揃えており、かつ、試乗もできるという。夜は20時までやっている（水、木は休み）。というわけで行ってみた。
スゴイ！！
自転車というものが、こんなにも軽く、こんなにも気持ちよく運転できるものだとは思わなかった。車種を変えて小一時間運転させてもらったのだが、かなりきつい坂もギアを落とせば難なく上れる。平地では、軽〜く漕ぐだけで普通の自転車をすいーっと追いこしてしまう快感。気持ち良かったけど、1時間近く走っていたら、身体中汗だく。かなりの運動でもあるようだ。トランスポーテーションが第一の目的だが、運動不足解消にも一役かってくれるかも知れない。
即決で購入してしまった。
納品は二週間後。待ち遠しい。
