西本幸雄大監督

今年は訃報にばかり接している気がする。ここひと月の間でも、北杜夫立川談志ときて、今度は西本幸雄だ。しかも、つい先日、日本シリーズの記事を書いた時に西本の名を記したばかり。

11月25日、心不全にて亡くなる。91歳。

監督として、成績を残しているだけでなく、人情肌の人間で、西本さんを悪く言う人はいないと昔は思っていたが、ロバート・ホワイティングの「和をもって日本となす」や佐々木信也の「「本番60秒前」の快感」などを読むと、理不尽なことをすることもあって、それに不満を持っている人もいたことがわかる。人間だもの。そういう部分もあったろうさ。

20日の記事では、采配に問題があり短期決戦に弱いみたいなことを書いてしまったが、当時のパリーグは前期・後期制で、フレーオフ(5回戦)を勝ち上がってきているわけだから、短期決戦に弱いわけがない。そもそも8回も日本シリーズに出場できた(川上哲治の11回、鶴岡一人水原茂の9回に次ぎ、森祇晶に並ぶ)こと自体がすごいことなのだ。

パ・リーグを生きた男 悲運の闘将・西本幸雄

パ・リーグを生きた男 悲運の闘将・西本幸雄

過去記事

(2011/11/29 記)