11月21日、噺家の立川談志師匠が亡くなられたそうだ。75歳。
- 落語家の立川談志さん死去(NHKニュース、2011/11/23)
立川談志の噺は、生の高座を見に行ったことはもちろん、テレビなどでも見たことはなく、僕にとってはただの有名人……と言いたいところだが、それよりはもうちょっと近い存在である。というのは、かつてモーニングに連載してた漫画「風とマンダラ」を熱心に読んでいた(もちろん、単行本も揃えた)からだ。
この漫画の作者は立川志加吾(たてかわ・しかご)。立川流の前座で、師匠がいかにハチャメチャな人かを描いた作品である。絵もうまく、結構人気があったはずだが、立川流を破門になってしまい(2002年5月)、漫画なんかを描いている場合ではなくなり、連載が終了した。その後の志加吾の消息を知らなかったが、先ほど調べてみたところ、結局破門を許されず、現在は雷門小福の門下で雷門獅篭(かみなりもん・しかご)を名乗っているとのこと。2004年に二つ目に昇進し、2006年からぶんか社の雑誌に漫画「雷とマンダラ」の連載を開始、単行本も出ているという。
そうか……ついに師匠には許されなかったのか……
2002年5月の騒動では、前座が全員破門になっているため、志加吾個人に何かの不手際があったわけではない。真相は不明である。また、志加吾の噺の腕前も、僕は全く知らない。が、しかし、少なくとも上記の漫画によって、立川談志を知らない(僕のような)人にも、性格はちょっとアレだけど偉大な人、というイメージを流布するのにかなり貢献したと思う。また、漫画の出来をみる限りでは、「笑い」のセンスもかなりのものがあったように思う。
とにかく、「雷とマンダラ」はさっそく買うことにしよう。
- 作者: 立川志加吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/04
- メディア: コミック
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
- 作者: 立川志加吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/10
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (6件) を見る
- 作者: 立川志加吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/05
- メディア: コミック
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
- 作者: 立川志加吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/02/22
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
リンク
- 「破門 ただ今、落語家修行中」。それと思い出したこといくつか。(OLD FASHION、2005/04/10)