小松左京亡くなる

7月26日、小松左京氏が肺炎のため亡くなられた。80歳。

もうずいぶん以前から執筆はされなくなっていた。5年ほど前に「日本沈没 第二部」が出版された時も、「もう文章を書く体力がないので実際の執筆は谷甲州がやっている」と聞いたことがあり、なるほどなあと妙に納得したことを覚えている。納得というのは、小松左京ももうそういう年齢なんだなあとか、執筆はやはり体力を使うんだろうなあとか、もろもろ。だから今回のニュースは、くるべきものがきたかという印象だった。

SF御三家(星新一小松左京筒井康隆)でいうと、星作品は(もしかしたら漏れはあるかも知れないが恐らく)全作品を読んでいるのがぶっちぎりで、それに比べれば小松作品はずっと少ないが、ある時期は角川文庫を片っ端から読み漁っていた時期があった(が、あまりに量が多くて挫折した)。筒井康隆は好きな作品もあるが、全体的にはあまり肌に合わず、さほど読んではいない。*1

謹んで冥福を祈る。

*1:そのあと調べてみたら、持っている小松左京作品は23冊。筒井作品は33冊。印象とは逆だ。意外。