すぐに返信してるのに、それでも怒られる/先週の少年マガジン(4/27:22・23号)

グラビアは井上真央。映画「八日目の蝉」のポスターやスチール写真などを見る限りではかなり大人っぽく、永作博美とたいして変わらないような印象を受けていたが、こうして見ると可愛い(若い、という意味)。24歳というが、年齢より若く見える(もっとも永作博美が40歳だと今知って、それはそれで驚いているのだが。30そこそこくらいかと思っていた)。

「ファイ・ブレイン」(森高夕次、上野春生)、巻頭カラーで新連載開始。原作(クレジットは構成になっているが)は森高夕次だ。すげーな、こういう話も作れるのか。いきなり66ページとすごいボリューム。いかにも今風な絵柄で、男の子は意味もなくズボンがダボダボで、女の子は意味もなくスカートが短い。

高校のパズル部(に所属する人)が主人公で、パズルを主体に話が進むが、いきなり大量殺人事件が起きるぶっ飛びよう。しかし、そこで登場した刑事のト書きが「敏腕警察官登場」はないやろ。敏腕かどうかは他人の評価であって、そういう名前でもあるまいに。それともこれはギャグだというフラグか?

「アゲイン」(久保ミツロウ)、今村金一郎が団長の写真を入手してパソコンでポスターをちゃっちゃっと作ったらしい。「その場で作っちゃったよスキル高いなアイツ」と先生からも感心されていたが……3年前の画像ソフトを使って「ちゃっちゃっと」作るのはとても難しいと思うぞ。

「はじめの一歩」(森川ジョージ)、18ページ。ゴングはなったがまだ殴り合うところまで行かない。1ページまるまる使った大ゴマが2回(2ページ)、見開きの大ゴマが2回(4ページ)。モブシーンが多いのは大変だけど、全部アシスタントにやらせているんだろうし。もう漫画を描く体力自体がないんだろうね。

A-BOUT!」(市川マサ)、柾木がヤられたことで砂原の怒り爆発。一瞬で4人を倒す。そうこなくちゃ。でも二人目をどうやって倒したのかよくわからないし、三人目はジャブでしかないので、これでは倒れないし、その位置からどうやって後ろ回し蹴りを放ったのかも謎。根拠のある連続技を出すのが次の課題かな。

ハナノアナが朝桐に「ザコは俺が相手しとく!! オメーはあの幹部倒しちまえ!!」と叫んだのは、僕の推薦を受けて「熱笑! 花沢高校」を読んでくださったのだろうか。これは力が三人衆と対峙した時、助っ人に駆けつけた火野のセリフだ。もっとも、そこでプイ、とかやっちゃうのが「A-BOUT!」クオリティなんだろうが。

エリアの騎士」(伊賀大晃月山可也)、サッカー漫画がふたつ続くと飽きる(「振り向くな君は」に続くページ割になっていた)。構成に工夫がほしい。

波打際のむろみさん」(名島啓二)、メールにちゃんと(しかも、即座に)返信しているのに、それでも怒られるとはハードル高い。しかしむろみさんのこの反応は、「出来上がったカップル」特有のものという気もするが、まだ付き合ってもいないのに文句を言われるたっくん哀れ。

ベイビーステップ」(勝木光)、態度が悪いと、審判の心証が悪くなるということはあるだろうな。特に地方予選じゃ審判も訓練されたプロというわけでもないだろうし。

グラゼニ (1)

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八日目の蝉 (中公文庫)

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