AKB48って子どもだなー/今週の少年マガジン(4/20:21号)

A-BOUT!」(市川マサ)、ようやく朝桐に見せ場が。一応相手のリーダーぽい奴を見開きを使って一発で吹っ飛ばす。こういうシーンがほしかったね。ギャグじゃなくて。でもその後は相変わらず能書き合戦。喋っている間に殴った方がイイのに。少し「熱笑! 花沢高校」でも読んでケンカの描き方というものを勉強したらどうだろう。

金田一少年の事件簿」(天樹征丸さとうふみや)、クイズで鎌倉幕府の成立年を問われ、美雪が「私は一秒でわかったけど、歴史の授業でいつも寝てるはじめちゃんにはムリだわ」とつぶやく。その間に別の人が解くが、結局、作品内では正解が示されなかった。

以前、「鎌倉幕府はいつ成立したか」(2010/10/19)で書いたが、鎌倉幕府の成立年を一意に答えるためには、鎌倉幕府の定義を明らかにしてもらわなければならない。そうでなければ1185年でも1189年でも1192年でも正解にしてもらわないと困るが、そこまでわかっている人なら、そもそもこんな問題を出題しないだろう。学校で「鎌倉幕府の成立=××年」と教わったことをただ機械的に覚えただけの人が作ったクイズだとすると、その人は学校で何年だと教わってきたのかを考えなければならない。1192年としておけば正解の可能性は高いかも知れないけど、自信をもって答えられるものではない。そんなに簡単なクイズではないのだ。まあ、原作者もそこまで考えたことがないのだろう。

「AKB49」(宮島礼吏)、漫画でどれだけカッコよく描かれても、キャンディーズの現役時代のフィルムなどを見てしまうと、AKB48っていかにも作られたアイドルだなーと思ってしまう。前田敦子がソロデビューだそうだが、19歳にしてはいかにも子どもっぽい。デビュー当時の伊藤蘭の方がはるかにしっかりしていたと思う。

エリアの騎士」(伊賀大晃月山可也)、点を入れられたがすかさず同点に。

ゴッドハンド輝」(山本航暉)、テルが綾乃さんと旅行をするのに、なぜ朱鷺子さんが一緒にいるのだ? 二人でいかせろよ! 空気読めよ! 母親と会う時に同席する必要があるなら、現地集合でいいじゃないか!

波打際のむろみさん」(名島啓二)、オチがうまい。人魚三人(三匹?)に「誰が好み?」と訊かれたたっくん、戸惑って優等生的な回答をするのかと思ったら脱兎のごとく走り去った。むろみさんらはポカーン。僕もポカーン。読みを外す、いいオチだ。

ダイヤのA」(寺嶋裕二)、いい話なんだけどさ、3年生チーム、エースが降板した後一軍レベルのピッチャーはいないにも関わらず、ゼロに押さえられてしまった後輩チームはちょっとマズくないか?

「はじめの一歩」(森川ジョージ)、たったの16ページ。ようやくゴング。話は遅々として進まず。おかげで島田英次郎の作品が2ページ読めたからよしとするか。

ベイビーステップ」(勝木光)、そういう経験もいいんだけど、読んでいてイマイチ後味が悪いな。

熱笑!!花沢高校 1 (ぶんか社コミック文庫)

熱笑!!花沢高校 1 (ぶんか社コミック文庫)