本日の買い物事情

震災時、ガソリンの残量は1/3くらいで、通常なら一週間後の週末(つまり先週)あたりに給油するパターンなのだが、ガソリンの供給量が少なくて各地で列ができていることはニュースで報じられていたから、避けた。何かあった時にガソリンがないと、たとえば家族を迎えに行ったりとかもできないことになるが、そこで不安になって入手に走れば、ますます品薄に拍車をかけてしまう。

さいわい、今週の半ばで残量わずかを示すランプが点いたが、ちゃんともった。今朝いつものガソリンスタンドへ行くと、列も何もなく、ガラガラ。先週無理しなくてよかった、と思った。もっとも以前に比べて値上がりしていたが、致し方ないところだろう。

震災時、米はそろそろほしいなあという時期であった。スパゲティもうどんもそこそこ備蓄があるので、そんなに心配ということはなかったけど、翌週、いつも買っている近所の米屋に行こうとしたらまだ夕方早い時間なのに閉っている。「本日分が売り切れたので店を閉めます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」的な手書きの紙が貼ってある。隣の店の人に聞いたら、「開店の1時間くらい前から並び始める人がいて、すごかったですよ。お昼過ぎには売り切れていたみたい」とのこと。

世間はそんなにすごいことになっていたのか。その後立ち寄ったスーパーでは売り場に(千葉産の)米が普通に並んでいたので、それを買ってきたのだが。米は福島産と決めていたけれど、たまには千葉産もいいだろう。

今日、いつもの米屋の前を通ったら、店はガラガラで、店内にはたくさん在庫があった。手持ちの備蓄量に不安があったり行列を見て煽られたりして買いだめしてしまった人がいたとしても、消費量が増えているわけではないから、先週買ったら今週はいらない、ということだろう。今日は「このお米は昨年秋に収穫され、倉庫で厳重に保管されていたもので、放射能の影響は一切ありません」という紙が貼ってあった。元福島県人としては軽いショックを受けるが、これからは「福島」というだけで過敏に反応する人があとを絶たないだろうな。

福島の米どころは会津地方。福島第一原子力発電所から会津若松駅までは約100km、郡山まででも約60km。全く影響はない。

福島の桃は日本一だが、りんごもみかんも津軽や愛媛よりずっとおいしいと思っている。野菜も福島産とあれば優先的に買う。でも、これからはどうなるか。自分では問題ないと思っていても、店頭に並ばなくなるのではないか。

ティッシュもトイレットペーパーも普通に買える。ただ、電池だけはまだないようだ。

電池は、懐中電灯のスペアがほしいなと思っていたのだが、輪番制の停電も週末はなく、平日は不在の間に行なわれているようなので、これまで自宅で停電は遭遇しておらず、懐中電灯も実は一度も出番がない。こういう状態だから、スペアの電池も今すぐ必要なわけではないので、気にしないことにした。

というわけで、完全に震災前と同様というわけではないものの、必要なものは特に不足なく揃うようになっている。特にガソリンが供給されるようになったのは大きい。ガソリンがないがためにトラックによる配送が十分にできず、それで流通が滞っていた側面もあったらしいから。