節電考

14日、出社すると、オフィスの入口の電灯が消えていた。一瞬、閉まっているのか? と驚いたが、節電のために消しているのだった。部屋に入っても、フロアの電灯がすべて消えている。うちの会社は窓が大きく、外は晴れていることもあって、いつもよりは若干薄暗いが、支障があるほどではない。これまで、反射的に出社すると点灯していたが、別に必須ではなかったかなあ、と思う。

トイレの電灯も消えている。これは共用スペースにあるため、ビルの管理人が消したのか、利用者が自発的に消したのかはわからない。トイレは窓もなく、電灯を消すと真っ暗になるが、昼休みを除けばそんなに途切れなく利用者がいるというわけではないので、なるほど使う時だけ灯せば十分だ。なぜ今まではそうしていなかったのか。

節電をしてみると、以前からこれでよかったんじゃないかと思えることがいくつも見つかる。もちろん、一方で、今だけだと不便に耐えている面もあるのだが。

小田急線で僕が利用する駅は、もともとエスカレーターはついていないが、山手線の駅を見ていると、エスカレーターが止まっている駅と動いている駅がある。この状況下でエスカレーターを動かす意味はないと思うがどうだろう。また、何番線、とか、何線はこちら、というプラスチック製の案内板も、中の蛍光灯が点いている。夜間はともかく、昼間は点けなくていいと思うし、発車メロディもやめていいんじゃないか。

まだまだ節約できることはありそうである。

自宅では部屋着を一枚多く着ることとし、暖房をずっと消している。幸い、12日以降、比較的温暖な日が続き、寒さが我慢できないということはない。また、これまで電気ポットは常に電気を入れっぱなしだったが、消すことにした。考えてみたら、休日で家にいるような時はともかく、日中、外出している時も、寝ている間も、常に熱湯が出るように保つ必要は全くないのだ。

リビングにいる時も、これまでは二箇所の電灯を灯していたのだが、今は一箇所にしている。それで不自由がないかといえば、不自由はない。ただ、部屋が暗いと気分が滅入る。そうでなくてもずっと気分が滅入りっぱなしで、なかなか元気が出てこない。部屋の中くらいは明るくしておきたいが、今はそうも言っていられないだろう。