もともと大阪へ日帰り出張の予定だったのだが、午前中に行く予定にしていた会社は、大阪の中心に近いところだと思い込んでいたのが失敗だった。月曜日に電車の時刻を調べてみると、約束の時刻に行くためには始発の新幹線に乗らなければいけないことがわかった。自宅は朝の5時に出ることになる。
あらかじめ分かっていれば、こうした場合は前日の夜の移動にしてしまうこともある。が、そういうつもりではなかったから、昨日は出張の準備はしていない。いったん家に帰って出なおすと、新幹線の最終には間に合わない。従って、頑張って早起きするしかないようだ。
会社を出たのは20時ごろだったが、この時はまだ雨だった。かなり寒く、冷たい雨で、これは雪になるかも知れないな、と思った。雪になったら新幹線が遅れる可能性が大で、それは困るなあ、とも思った。1時間半後、自宅の最寄り駅で降りた時には驚愕した。雨はとっくに雪に変わっており、既に積もり始めていたのだ。バスは既にチェーンを巻いている。
恐ろしい勢いで降ってくる雪を見ると、これは相当に積もりそうだ。明朝の新幹線は遅れるどころか動かない可能性もある。早めに連絡してキャンセルすべきか、しかし忙しい相手とやっと連絡をつけて取りつけたアポであり、今回キャンセルすると次はいつになるかわからないから、できればキャンセルはしたくない。……
朝、雪は既にやんでいたのは幸いだった。新幹線はとりあえず定刻に動き出す。途中、小田原駅で停車したり、たびたびスピードを落としての運転となったりしたものの、ノロノロ運転というほどではなく、新大阪駅に着いた時は22分の遅れで済んだ。ありがたかった。このくらいの時間なら吸収できる。ちょうど約束の時間ぴったりに到着する……
と思ったら、御堂筋線が遅れ、タッチの差で南海線の電車に乗れないというアクシデントもあったが、相手の最寄り駅から徒歩で行く予定のところを手前の駅からタクシーを使うことで訪問時刻を守ることができた。ほっとした。
ただし、睡眠不足はいかんともしがたかったが……
