今は「老人賭博」が面白い/今週のモーニング(2/10:11号)

なんで少年マガジンやモーニングの感想を毎週書いているのかというと、森川ジョージがあまりにも毎回ページ数が少なかったり、休載が多かったりするので、それを毎回記録しておこうと思ったのがきっかけだったのだ。見直してみると、少年マガジンは昨年の1月27日から、モーニングは昨年の3月11日分から書き始めている。

こういうのは続けると記録としての価値が出てくるのだろうけど、一年くらいでは労の割に功は少ない。別に漫画評論をしようというわけではないし……

宇宙兄弟」(小山宙哉)、小学館漫画賞受賞だそうで。ところでムッタの提案するローバー改良案はかなりすぐれた内容だ。これで認められて月への道が開かれるか。ところで、カーナビの画面をフロントウインドウに映すというのは、今の技術でできるよね? どこかのメーカーの宣伝で見た覚えがあるのだが。

GIANT KILLING」(ツジモト)、小森がサクラに言う、「今ピッチに立ってんのはあんたが指導して自信持って送りだした選手なんでしょ」。監督が動揺してそれが顔に出ると相手に舐められる、というのは事実そうだろう。選手も浮き足だってしまい、いいことはない。もっとも、プロ野球でいえば、世界のホームラン王だった某監督も、戦況が不利になると眉間に皺を寄せ、ぺっぺぺっぺと唾を吐き、イライラを身体全体で表わしていた。だから選手経験の有無とは関係ないと思うぞ、小森クン。

特上カバチ!」(田島隆東風孝広)、やはり金ちゃんは失敗したか。どういうストーリーでいくのか、少し根回しが足らなさ過ぎたということだろう。結局、忙しいのを断われずに引き受けてしまい、「この程度でよしとしてもらおう」と思ったところが足をすくわれたのだ。彼は何度も同じような失敗をしている。そろそろ同じことを繰り返さないようにしないと、フリーでやっていくのはつらいぞ。

「老人賭博」(松尾スズキすぎむらしんいち)、面白いねえ。金子がヤクザに因縁をつけられ、二人がかりでボコられてしまう。それを影から見ていた海馬は、弟子の危機にどういう行動に出るのか?

「主に泣いています」(東村アキコ)、先週ようやく気付いたのだが、今回TOKIXと名乗っているおばあさん、作者は東村版きんどーちゃんを作ろうと思ったわけだな……。まあ、このドタバタギャグの作品自体が「マカロニほうれん荘」の系譜ともいえるわけで。それでなんとなく納得した。前回あたりから物語が急に動き始め、少し面白くなってきた。

「僕はビートルズ」(藤井哲夫、かわぐちかいじ)、結局レイもファブ・フォーに参加することにしたらしい。自分にしかできない使命だと考えたらしい。これからが長そうだが、ビートルズを冒涜するような作品はもうそろそろ……。

デラシネマ」(星野泰視)、法外な慰謝料をふっかけたヤクザの側も問題だが、もともと絡んだのは助監督の方だしなあ。もし脚本を取り返せなかったら、このチーフ助監督はどうするつもりだったのか。

「カレチ」(池田邦彦)、荻野カレチがすっかり偉そうになってしまって面白くない。どうして面白くないのか、いずれ分析してみたい気はする。

「ひらけ駒!」(南Q太)、人間、負けた時に人間性が出るという話。

「氷上のセイリオス」(ザザロン亜南)、全日本チャンピオンという新たなキャラクターが登場。本人は出てこないけど主人公アキの父親も(話の中に)登場。本当にあと2回で終わるの?

「ライスショルダー」(なかいま強)、ボクシングで打つのは相手の顔か腹。腹より下を打つのはローブローという反則。なのに、なぜ下段を打つ特訓をさせるのだろう。通常のウィービングの練習ではいけないのか。