島は社長の器じゃない/今週のモーニング(1/27:9号)

GIANT KILLING」(ツジモト)、サクラとタツミの知恵比べ。サッカーの戦略的なことがさっぱりわからないため、書いてあることが理解できないのが残念。サクラがイレブン(こういう言い方は今はしないのかな)から信頼されている様子が頼もしい。

宇宙兄弟」(小山宙哉)、ヒビト、パニック障害のためミッションから外され、それをシャロンに告げる。が、ムッタには内緒に。

「老人賭博」(松尾スズキすぎむらしんいち)、連載第二回。ある日、奥さんが浮気相手と同じ位置にペンでほくろを描いていた。態度は普通。「訊けないでしょ、なんでそこに描いてあんのって。訊けませんよそれは」……いやーホラーですねー。想像するとぞっとする。まあ、なんで浮気相手と別れるのに200万もの大金が必要なのか、脚本家・映画監督である当人が、乞食の真似をしていることを奥さんに知られて家出したとか(取材だったといえばいいじゃん)、ちょっと「?」な点はあるけど、なかなかリアルで面白い。

「僕はビートルズ」(藤井哲夫、かわぐちかいじ)、自分たちがやんなきゃダメだって、なんだか犯罪人の開き直り、というと言い過ぎなら、言い訳をまくしたてているだけ、という印象を受ける。なにかの事情でビートルズが消えてしまった、ビートルズのことを知っているのは自分たちだけ、というのなら、自分たちがビートルズに変わってビートルズの音楽をやろう、というのはわかるが、自分たちがビートルズの音楽(のコピー)をしたおかげでビートルズが消えてしまったわけだから、話は逆なのだ。

島耕作」(弘兼憲史)、五洋電機の勝浦社長がボリビア国の大統領と工場誘致の件で交渉事をしている一方、島耕作は大町久美子とデート。デートしたっていいけどたまには仕事したらいいのに。島の旧友の動向を、久美子が正確に見抜いているのに島は事情がわからず能天気なことをいう。ホント、島って器じゃないよな。

グラゼニ」(森高夕次、アダチケイジ)、月イチ連載の二度目。引退したかつての中堅選手が、解説者のレギュラーを狙って奮闘努力する話。抜群に面白い。主人公の凡田の活躍も。隔週くらいで読みたいな。

きのう何食べた?」(よしながふみ)、シロさんのイライラはとってもスケールが小さい(笑)。

「ひらけ駒!」(南Q太)、女性蔑視はイケマセン。

「ライスショルダー」(なかいま強)、あかねはおこめとスパーリングをしたりはしないのだろうか? この二人の対決は見てみたい。現状ではテクニックは明らかにあかねが上(のように見える)。パワーに大差があっても、おこめのパンチは空振りするだけであかねのパンチは確実にヒット。ひざの故障で引退したあかねは、長いラウンドはともかく、短時間ならあかねが圧倒する気がするが……はて。

「氷上のセイリオス」(ザザロン亜南)、厭味なライバル登場。王道パターンだね。

へうげもの」(山田芳裕)、大谷吉継の膿の垂れた茶を飲み干すのは光成だったはずが、前田利家が口を付けてしまう。

「かみにえともじ」(本谷有希子)、憂鬱色をオセロにたとえたところが秀逸。