iJAXAなくなる

JAXAというのは宇宙航空研究開発機構Japan Aerospace Exploration Agency)のことで、日本の航空宇宙開発政策を担う研究・開発機関である。昨年、小惑星探査機「はやぶさ」が、本体が燃え尽きながらも小惑星から採集したサンプルを地球に運んで多くの日本人の感涙を誘ったが、これはJAXAが打ち上げたものである。もっとも、打ち上げた2003年5月の時点では宇宙科学研究所ISAS)であって、JAXAという組織はなかったのだが。ISAS、NAL(独立行政法人航空宇宙技術研究所)、NASDA特殊法人宇宙開発事業団)が統合してJAXAになったのは2003年10月。もうあれから7年以上経つのかと思うと感慨深い。

そのJAXA丸の内オアゾの2FにJAXA iJAXA情報センター)という施設を運営していたのだが、昨年末をもって閉館してしまった。年間の運営経費がウン千万円とかで、仕分けの対象になってしまったのである。

かくいう僕も、昨年11月に一度立ち寄っただけだが、太陽系の仕組みについて説明があったり、ロケットエンジンの実物大模型が展示してあったり、宇宙や天文に興味のある人にとってはハマりそうな施設であった。夏休みの自由研究のネタに詰まった小学生がここへくればいくつかテーマが拾えるだろう。

しかし、丸の内は地価は高いが、ここはビジネス街。もちろん、会社帰りのサラリーマンやOLの方々が立ち寄るのも悪くないが、デートで行くにはちょいとキツイか。できれば三鷹あたりで復活することを願う。