なぜ今の今まで自分はIE(Microsoft Internet Explorer)に固執していたのか。そうとしか言いようがない。Google Chromeに移行した今となっては。
IEを使い続けていたことにこれといった理由はない。変更する理由が特になかったからだ。
IEを気に入っていたわけではない。いろいろ問題があることは、日々体感することであるし、ネットなどでも頻繁に情報は入ってくる。ただ、それは我慢できないほどではなかった。そもそもIEは登場した時から嫌われ者で、やれNetscape NavigatorがいいとかOperaがいいとかFireFoxがいいとかいろいろ言われたものだ。実際、それらをインストールして使っていたこともあるのだが、確かにそれらはある面ではIEを凌いでいるものの、別も問題点があったりして、総合点で別にIEと大差ない、と感じた過去もあって、今また「IEを凌ぐ」と言われても、別段どうとも思わなくなっている、ということもある。
以前、仕事でも趣味でもWebサイトの作成をやっていた時期があり、だからIEのレンダリングやセキュリティの問題などは、かなり専門的なレベルまで調べたことがある(特にVer 3〜6の頃)。しかし、Web作成者の立場から言えば、結局のところ圧倒的なシェアを持つのはIEなのだから、表示はIEで最適になるように作らざるを得ない。ということは、ユーザーの立場からすればIEを使っておけば間違いない、ということになる。
そんな僕が、Chromeを使ってみようか、と考えたきっかけは覚えていない。でも、2ヶ月ほど前のとある日、ふとそう思い立ち、ダウンロードしてみた。インストールは簡単で、IEのブックマークもすんなりと移行できた。
そして、使いはじめた途端、二度とIEを使う気をなくした。即座に仕事で使っているマシンのブラウザもChromeに入れ替えた。
手放しで賞賛するつもりはない。しばらく使ってみて、いくつか気になる点はある。しかし、ささいな問題は気にならないほど圧倒的にすぐれているのは、なんといっても表示がストレルフルであることだ。単純にいえば軽く、さくさく動くこと。あとはGoogle検索との相性がよいこと……。まあ、論理的にどうこういうことではなく、世の中にこういう製品があると知ってしまったら二度とIEなんか使う気は起きないよ、と思ってしまったのだ。
この世界、お楽しみはまだまだこれからである。