「罠」が聞きたくなる

この季節になると「罠」が聞きたくなる。

キャンディーズは、当初、いわゆる「カワイコちゃん」風のスーをセンターにしていたが、ランにお姉さん風の魅力があるのでは? と考えたスタッフは、「年下の男の子」でランをセンターにしたところ、これが大ヒット、キャンディーズ浮上のきっかけとなった。以後、解散までセンターはランに固定された。ただし解散を発表した直後にリリースされた「罠」(全18枚のシングルの16枚目)だけが唯一の例外で、ミキがセンター。

こうして改めて見てみると、ミキの表情も指先の演技も歌唱力も素晴らしく、リードボーカルが一曲しかなかったのは不思議である。しかし、その一曲は永遠にファンの心に残る。