ちょっと大人の魅力の上戸彩/今週の少年マガジン(11/17)

今週の表紙&グラビアは上戸彩。昔は「可愛い女の子」という感じだったが、こうしてみると女っぽくなった。

「はじめの一歩」(森川ジョージ)、18ページ。ストーリー展開については今さら何を言っても仕方ないと思うので触れないが、新しい一歩のライバル・小島登場。彼が取り巻きをつれてゲームセンターで遊ぶ場面では何人もの全身像が描かれているが、このバランスの悪さ。頭でっかちで手足は細く、その上短い。異様な胴長。「うまい絵を描こう」「読者を感動させよう」ということより「とにかくページをこなす」ことに意識がいってしまっているんだろうな……。あるいは、話を少しでも引き延ばして長く引っ張ることがすべてなってしまっているのか。

A-BOUT!」(市川マサ)、ようやくタイマンをきちんと描くことにした点は評価したいが、しかし、このタイマンはいただけない。最初に遥が意表をついて朝桐に後ろ飛び回し蹴りを放つが、からくも朝桐はこれをかわす。間髪を入れず右手で裏拳……なんだが、この位置だと遥は朝桐の右前方にいるのだから、この裏拳は誰もいない空間に放つことになるではないか。

また、遥の飛び回し蹴りだが、空中にいる場面は4コマにわたって描かれているものの、着地する場面がない。朝桐が本当に反射神経に優れているなら、回し蹴りをかわしつつ、無防備な腹か股間に一発いれればそれでケリはついた。さもなければ、着地の瞬間を狙って脚を払えば有利な態勢に持ち込めた。そこまでは反応できず、よけるので精一杯で、その間に遥が着地してしまったなら、話は変わる。朝桐の(鋭い)裏拳を遥が必死で受ける風になっているが、朝桐の攻撃が着地後のことなら遥は余裕を持って受けられるはずである。

というように、喧嘩の場面に理がない。今後の精進を期待したい。喧嘩の最中にアルバイト先の上司から電話がかかってきて、それで中断するあたりの呼吸は、市川マサならではのものだから。

「AKB49」(宮島礼吏)、チームKは研究生のように慣れ合いではなく、悪いところは悪いとはっきりと言い合い、切磋琢磨している……ということが言いたかったのか。でも感情的な中傷合戦になっているように見えるけど。

エリアの騎士」(伊賀大晃月山可也)、荒木が蹴るところで終わり、ハイ次号……ではなく、ここは荒木が蹴って、ゴールしたところまで描いてほしかった。

ベイビーステップ」(勝木光)、やはりここからバトルになるのかなぁ。

「ハヤテの麺」(篠原知宏)、読み切り(前後篇2週連続)掲載。絵に覚えがあると思ったら、以前アイスホッケー漫画を描いていた人だった。設定確認で終わった前編だったけど、あと一回でちゃんとオチがついて終わるのか?

「GE」(流石景)、それはやっちゃいかんだろう。高校生男子に我慢しろと言っても無理かも知れんが。ま(普通に考えたら)黒川とはこれで終わりだな。そういう経験を繰り返して成長するのだ、青年。でも漫画的には、最終的に黒川とよりが戻るんだろうけど。

波打際のむろみさん」(名島啓二)、彼女らの年齢を考えたら、それなりのビジネスネタがありそうだけど、、、