福見友子は銀メダル

広州アジア大会。柔道の女子48kg級は、福見友子が銀に終わった。記事によれば、3分間の延長を含め、8分間を一方的に攻めたのは福見の方だという。乱れた柔道着を見ればどちらが防戦だったか一目瞭然。だが判定は1-2。不可解な判定だった、ということらしい。対戦相手は地元中国の呉樹根。

審判が中国人だったわけではないから、ただちにホームタウン・デシジョンだと決めつけられるものかどうか。ただし、国際大会では不可解な判定というのは常につきまとう問題だろう。それを考えると、田村(谷)亮子やレスリングの吉田沙保里らの連勝記録は本当にすごいのだな、と改めて思う。*1

それにしても、いつも思うのは、判定がおかしいと感じたら、なぜ監督などはその場で猛抗議しないのか。明らかにミスだろう、判定をやり直せ、さもなければ日本人選手全員を引き上げる、ぐらいのことを「その場で」言うべきだった。あとになってから抗議文を送ったり、新聞記者に愚痴ったりするだけでは何も変わらない。抗議をしても判定は変わらないかも知れないけど、「舐めるな」という姿勢を見せることにはなろう。おかしなことにその場で声をあげられなければ舐められるだけだ。

*1:田村は世界選手権6連覇、福岡国際11連覇、オリンピックは優勝2度、準優勝2度。2001年から2008年まで公式戦119連勝、国際大会は1996年以来27大会連続優勝。