290回、一度の休載もなかったとは/今週のモーニング(9/22)

ピアノの森」の掲載週だが、原稿を落としたようだ。残念といえば残念だが、最近、あまりにも展開がダルで少々うんざりしているのも事実。おかげで新人の原稿掲載の枠が空いた。こうやって新人が育っていくのだ。

宇宙兄弟」(小山宙哉)、ムッタの悪口を言う連中をじろりとにらむムッタのチームメイト。

島耕作」(弘兼憲史)、作者が民主党が嫌いなのは知っているが、ここまで主民党の政治家を間抜けに描かなくてもよさそうなものだ。ちょっと低レベルの悪意がこもっていてみっともない。……もっとも現実の民主党も、尖閣諸島で発生した中国漁船衝突事件で中国の船長をあっさり釈放するなど、間抜けぶりをさらしているのだが。

特上カバチ!」(田島隆東風孝広)、事件屋もまっとうな職業とはいえないが、倉庫荒らしも押し込み強盗も完全な違法行為である。一線を踏み越えてはいかんよなあ。しかし柳田はなぜ大野が欲我を襲うことがわかったんだろう?

「ライスショルダー」(なかいま強)、おこめが勝ってよかった。でも、フットワークがあり、ジャブ・フック・アッパーと使いこなすテクニシャンのボサンがなぜ負けたのかは不思議。これまでの対戦相手をことごとく屠ってきた強打が「おこめには効かなかった」というだけならあまり面白くない。

きのう何食べた?」(よしながふみ)、友人知人の結婚式・二次会に何度か出たが、知っている人同士でお喋りに花を咲かすのが関の山で、よほどのことがなければ知らない人同士で口を利くことなんてなかったけど……。結婚式の二次会を「出会いの場」と思っている人なんてそんなにいるものなのか? ていうか、筧クンは今後もまだまだ友人の結婚式に出席する予定があるのか?

「アンサンブル」(谷島冬実)、前半のギャグはテンポがよく笑える。オチもうまい。ただ、楽器の練習に集まって、演奏せずにひたすらおしゃべりしているというのがちょっと不自然な気がするが、若い時ってそんなもんだったっけ?

ミクロマンの頃」(おかざきてる)、「ピアノの森」が落ちたために掲載された新人。新人といっても絵が実にうまい。デッサンもしっかりしているし、白と黒の使い方がいい。話も、このレベルを維持できたらいけると思うが。

「ReMember」(王欣太)、今ごろ気付いたが、どこかで見覚えのある絵だと思っていたら「蒼天航路」の人だった。

「Ns'あおい」(こしのりょう)、しめやかに最終回。最後にやりがいのある仕事と信頼できる医師に巡り合えたわけで、予定調和ではあるがよしとしよう。けど、連載290回、単行本32巻にわたって延々頑張ってきたものの、最後まで院長を変えられなかったわけで、世の中そんなものかも知れないが結構ムナチイ話でもある。もう少し救いがほしかったなあ。それにしても、290回の連載中一度も休まなかったとのこと。290回といえば約6年である。これは讃えられてよいのではないか。

へうげもの」(山田芳裕)、一気に大坂の陣まで話が進むのかと思ったら、秀吉の夢(予知夢?)だった。さて、秀吉の寿命もいよいよカウントダウンだが、古田織部の運命はいかに!?